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鈑金工場だからできる、匠の純粋ガラスコーティング

アイムの中村です。

前回ご紹介した際に車体右側面の鈑金塗装が完了したアストンマーティン・ラピード。仕上げとしてかねてより開発中だった弊社オリジナルの純粋ガラスコーティングをオーナー様の了解を得て試験的に施工させていただきました。

この新しいコーティングは一般的に『ガラス系コーティング』と呼ばれている油脂類などを含んだものとは違い、非常に高価で稀少な純粋ケイ素を高い濃度で使用した製品。ボディ表面に硬質なガラス皮膜を形成し、鏡のような透き通った輝きと深みをもたらします。しかも汚れが付着し難い親水性の状態を実に10年近く維持できるポテンシャルを持っており、製品としてもメンテナンスなしの水洗いのみのケアで3年間の性能保証を実現しています。

しかし、今まで本当の純粋なガラスコーティングが製品化されなかった理由に、純粋ケイ素のコストと施工の難易度の高さが挙げられます。実は純粋ケイ素のガラス皮膜にはワックスや油脂系コーティングなどのようにボディの細かなキズを隠す機能がまったくないのです。それどころか、不完全な下地の上に施工すると今まで目立たなかった小キズまでが浮かび上がって目立ってしまいます。これが何を意味するのかというと、コーティング前の塗装面の状態が仕上がりの美しさを決定するということです。すなわち、私達のような鈑金塗装の技術を追求してきた職人でないと満足できる効果を得られないほどに施工の難易度の高い製品です。

私達鈑金塗装のプロから見ると、世間一般で施工されているコーティングはゴマカシでしかなく、故に今までお客様にお奨めしていませんでしたし弊社でも施工してきませんでした。しかし、ようやく本当のクルマ好きの皆様に自信を持ってお奨めできる、真のコーティングが現実のものとなってきました。現在、実車への施工方法や効果の実証など最終的な調整を進めています。状況が進行しましたらまたお伝えしたいと思います。