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アルファ156 JTS 低走行でも止まってしまうことも

 

ミナーバの三和です。

ロードサービスのレッカー車で運び込まれてきたのはアルファ・ロメオ156 Ti 2.0 JTS。
走行中にセレスピードが変速しなくなり、2速に入ったままで路肩で立ち往生ということでした。
ギアが入ったままでニュートラルにもならないということで、レッカー屋さんも載せるのに苦労したみたいでした。

 

さて、到着したクルマに診断機をつないでみます。診断機からセレスピードを操作してみるとギアは抜けましたが、
今度はどこにも入らなくなってしまいました。しかし、これでニュートラルなので手で押せばクルマは動かせるようになりました。

 

次にエンジンをかけてみるとミッションかクラッチのあたりから「ギャギャギャギャ…」とものすごい音が!
クラッチの焼けるような匂いも漂ってきました。すぐにエンジンを止めて診断機で各部のパラメーターを確認していくと
クラッチ廻りで異常な数値を発見しました。少なくともクラッチはお亡くなりになっているようです。

今のオーナー様が低走行車として売られていたこのクルマを手に入れられて1年ほどですが、低走行だったクルマゆえに
距離を伸ばし出すとトラブルが出てくることもあります。低走行のクルマこそ乗り出し時に予防整備を行っておくべきですね。

今回のようなケースですと、後のことを考えるとミッション、クラッチ、セレユニットをごっそりと新しくすることになるので
お客様のご負担もかなりのものになります。ミッションは中古品を使うとしても、セレスピードのアクチュエーターが世界的に
品薄なようで、場合によっては時間をいただくことになりますね。ちなみに弊社では前期・後期用ともに最低1台分は在庫しています。

さらには現在弊社ではミッション降しの作業待ちが2台もいますので、問答無用でお待ちいただくことになりますが…

ミナーバ

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