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R107 500SL エンジンがかからない原因を探っていくと・・・


こんにちは、メルクライムです。

ポルシェのブルーも鮮やかなR107 メルセデス・ベンツ 500SL。エンジンがかからないときがあるということで原因を探ることに。
この頃のメルセデスはメカニカルな制御から電気的な仕組みが取り入れられてくる過渡的な年代で、
各部を点検してみても機械的には異常がありませんでした。

アクセルを踏んだ状態だとエンジンがかかったので、それではなぜアクセルを踏まないとかからないのか、
それがエンジンが冷えているときはどうか、暖まってからはどうか、混合気が異常に濃くなっているのはなぜかなど、
様々な条件を試しながら原因を絞り込んでいくと、それが電気的な部分にあることに到達しました。


生産されてから年月が経ってくると、電気配線やカプラー、端子などの劣化が進んできます。
とりわけ熱に曝されているエンジンルーム内ではそれは顕著で、ちょっと触ればパリパリと割れてしまうほどです。
劣化した配線の接触不良によって症状が出たり出なかったりと、原因の特定にも時間がかかってしまうのです。
また、機械式と電気式が入り組んだ過渡期のクルマは、故障の原因がどの部分にあるのかという原因の切り分けが修理の胆ですね。

時間はかかりましたが原因を特定することができ、無事に修理も完了。エンジンも問題なく一発始動です。
これでオーナー様にも安心して乗っていただけるようになりました。

MERCLIMB(メルクライム)

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