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思い出のボルボ940エステートにもう一度乗りたい! そんなご希望に応えます

 

こんにちは、カムズファクトリーの武藤です。

カムズの“復刻車”づくりに感銘を受けられたお客様から、ボルボ940エステートの復刻車製作を承りました。

そもそもは今年の1月にカムズの製作したボルボ850エステートを見て、“復刻車”というコンセプトに
大変ご興味を持たれたということでご夫婦で来店されました。

お話を伺っていると、奥様が「以前、海外に滞在していた時に現地で乗っていた赤いボルボ940エステートが
忘れられない」とのことで、その熱意を受けてご主人がカムズへお問い合わせいただいたとのことでした。

思い出の赤いボルボ940エステート。今までに何度となく中古車を探したりされたそうですが、
遠方へ出かけられることもあり、車両のコンディションはもちろん、メンテナンス面での不安もあり、
なかなか決心することができないでいたということです。

そんな不安もカムズの製作した“復刻車”を実際にご覧になられて解消したということで、
ぜひ赤い940エステートの復刻車を製作してほしいとオーダーいただきました。

さて、実際にベースとなる赤い940エステートを探してみますと、少々難航しました。
ボディカラーが赤ということで、色違いのクルマは出てくるのですが、赤を見つけるまでに数カ月を要しました。

ようやく見つかった車両は最終モデルのクラシックで走行距離は7万キロ、レザーのパワーシート付きという
なかなかの好条件。ボディの塗装の状態も中古車としてなら良好なレベルですが、“復刻車”としては
さらなるコンディションアップを図りたいところです。

ベースとなる車両が搬入されると、さっそく各部の点検作業を開始します。
作業は大まかにボディ周りとメカニカルな部分の整備とに分かれますが、まずはボディのリフレッシュを先行することに。
今回はオリジナル塗装のコンディションが良いため、新車時の塗膜をできるだけ活かしつつ、部分的な補修を加え、
しっかりとした磨きこみで仕上げることになりました。

また、メカニカルな部分のメンテナンスとしては、復刻車の基本項目である、エンジン・トランスミッションの内部洗浄に
燃料系、水周り、ブレーキ系などのリフレッシュを行います。

 

さらに今回の車両ではドアトリムが熱と湿気の影響でたわんでしまっていますので、それらも合わせて修理します。
そうして全体の作業に要する日数と費用を算出、お見積りとしてお客様に提示させていただき、GOがでましたので
復刻車の製作作業を進めていくこととなりました。