オートスポーツイワセの岩瀬です。

当社がオリジナル製品としてリリースしているモノの多くは、

ランチアやフォードなどの整備や修理、チューニングを行っていく上で

どうしても必要になったから作ったというケースがほとんどです。

こちらのM10×1.0の小さなネジはクルマのブレーキ周りに使用するものです。

例えばブレーキマスターを純正品から社外品や汎用品に交換した際に

配管を接続しない部分にブロックプラグ（穴埋め）として使用します。
　
　

「単に配管の穴埋めならM10ボルトを突っ込んでおけばいいのでは？」

と思われる方もおられるでしょうが、ブレーキ系のフィッティング部分は

漏れを防ぐためにすり鉢状のオスメスで接するようになっていて、

普通のボルトでは先端の形状が合わない問題が出てきます。

今回製作したこのブロックプラグは、先端部分が「コンベックス（凸型）」「コンケーブ（凹型）」

の両方の仕様に対応できるような特殊形状に加工されていますので、

ネジ径とピッチが合えば、あらゆる車種に使用できるようになっています。
　
　
実はこのブロックプラグ、かつてサファリラリーに参戦していたころには必須の部品でした。

競技走行中にラリーカーがブレーキのトラブルに見舞われた際、

破損した部分への配管をこれでブロックすることにより、サービスで修理するまでの間、

なんとか走らせることができるのです（もちろんその間、ブロックされた部分のブレーキは効きませんが）。

もちろん、一般のユーザー様がそのようなハードな状況で使用することはないと思いますが、

ブレーキ周りの整備や修理、チューニングなどではあると助かる部品ではあります。

そんな部品もリリースしている、ということをお知らせしました。

■ブロックプラグ　M10X1.0
価格　432円（1個）