メルセデスS124のアキューム交換 / 荷室からバクダンを摘出せよ!
メルクライムの生天目です。
S124型メルセデス・ベンツ E320ワゴンが足廻りのリフレッシュで作業中です。
今回はフロントのショックアブソーバーとリアの車高を保持するレベライザーの
“バクダン”ことアキュームレーター(蓄圧器)を交換します。
“バクダン”といいましても見た目が手榴弾みたいな形をしているからで、
中に入っているのは窒素ガスとハイドロリックオイル。爆発するようなものではありません。
ワゴンの場合、リアに人や荷物を積んだ際に車高が下がってしまうため、
それを補正するために自動的に車高を保持するレベライザーが組み込まれています。
そのシステムを駆動する要がこのバクダンなのです。
さて、バクダン処理班が作業に取りかかりましたが、ワゴンの場合、リアの足廻りに
車内側からアクセスするにはちょっと骨が折れます。
セダンではトランクのスペアタイヤのスペースの脇から手が入るのですが、
ワゴンの場合、荷室のトリムとオケージョナルシート(補助座席)があるため、
これらを取り外さないと目的の部分は出てこないのです。
後席のシートバックを前倒し(これも固定ラッチが壊れていて外れない場合が多いです)、
補助座席のシートバックを分解して取り外し、リアのクオーターピラーの
内装を取り外し、荷室両サイドのトリムをずらして、荷室床面のフロアを取り外すと
やっとバクダンがアタマを見せます。文章にするとすぐですが、実際には隠されて手が入りにくい
ネジやボルト類を緩め、経年劣化で弱ったプラスティック部品を壊さないように外し・・・
と意外と大変なんですよ。実際、右クオーターピラーの内装は、過去に誰かが外すのに失敗し
固定ピンが折れたのをブチルゴムで無理矢理に固定してありました。これも部品を外す順序や
スライドさせる方向がわかっていないと壊しちゃうんですよ。
さて、無事にバクダンを発見したので、取り外して新品に交換すれば作業は完了です。
MERCLIMB(メルクライム)
TEL: 045-594-3606 FAX: 045-548-6229
営業時間:9:30〜19:00 定休日:日曜日
http://merclimb.com/ E-mail:[email protected] ※スタッフ:新型コロナウィルスワクチン接種完了