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ルノー・メガーヌ2 R.S. クラッチ交換 ターボ車はクラッチへの負荷も大


こんにちは、レッドポイントです。
各部の作業を進めているルノー・メガーヌ2 R.S.は、タイミングベルトの交換を終え、
あらためてミッション側のクラッチ、フライホイールの作業に戻ります。
 
画像は取り外したクラッチディスクですが、摩材の一部がただれた様な状態になっていました。
メガーヌR.S.は過給器付きですので、NAよりもクラッチへの負担は大きく、発熱による被害が確認できました。


毛羽だった様な状態は、ターボブースト時のクラッチミートにより瞬間的な滑りが生じ、
熱を持つことで発生したものと思われます。
対してこちらが、新品のクラッチフェーシングです。


 
メンドラベアリングを交換し、軽量フライホイールを取り付けました。


メガーヌのクラッチカバーは、自動調整機構が備わるため、
組み付け時にアジャストスプリングの調整を行う必要があります。
専用工具を取り付け、ダイヤフラムを押し込んだ状態でアジャスタを調整し、組み付けます。
 
忘れてはならないのが、クラッチレリーズシリンダの交換です。
使用過程にもよりますが、メガーヌもクリオも、真夏の炎天下でクラッチ油圧機構にトラブルを起こすことがあります。
現状が良くても、悪くても、マスタシリンダとレリーズシリンダの交換は行っておきたい作業です。


このタイプのレリーズシリンダの取付時に一工夫する事で、エア抜きの際の作業が安心して行えるようになります。


クラッチハウジングから顔を覗かせるジョイントパイプ(レリーズシリンダの先端)は、
固定がされていない為外部より力をかけると押し込まれたり、出てきたりと不安定な状況です。
平ワッシャとクリップを用いる事で固定が可能な為、エア抜き作業の際に力がかかっても不安が無くなります。
 
少しの工夫も交えながら、作業を進めています。

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