フォード・モンデオ・ヴィニャーレを公開

公開 : 2015.04.17 22:45  更新 : 2017.06.01 02:10

フォード・モンデオのトップ・グレードとなるモンデオ・ヴィニャーレのプロダクション・モデルが公開された。サルーンとエステートという2つのボディが用意され、価格は£29,045(515万円)からとなっている。

より豪華な装備が特徴のモンデオ・ヴィニャーレは、通常のモンデオ・チタンXのトリムをベースに、さらにプレミアムな装備がされている。

例えば、ディーゼル・モデルに装備されるノイズ・キャンセリング・システムもその一つ。これは、エンジンから発するサウンドをモニターし反対の位相の音をだすことによってノイズを軽減させようというものだ。また、キャビンそのものもアップグレードされた遮音材に囲まれることとなる。

シートとダッシュボードは共に柔らかい素材が使用され、フロント・シートにはマッサージ機能も備える。

モンデオ・ヴィニャーレは、エクステリアもスタンダートなモンディオよりもアップグレードされている。6角形のフロント・グリルは専用のもので、ロワ・グリル、ドア・ミラーなどはクローム製となる。また、スタンダード・モデルではメタリック・ペイントが施されているパーツの多くがグロス・フィニッシュとなる。ちなみに18インチ・ホイールもヴィニャーレ専用のものだ。

インテリアにはフォード・シンク2インフォテーメント・システムが配備され、パーキング・アシストの付いたパーキング・ブレーキ・システム、シティ・ブレーキ・システム、アダプティブLEDヘッドランプ、道路標識認識なども装備する。ステレオはソニー製の12スピーカーにアップグレードされる。

この他、前後のパーキング・センサーと、リアビュー・カメラも標準となる。

ヴィニャーレのためのエンジンは、どれも高出力なものばかりで、ガソリン、ディーゼル、ハイブリッドが用意される。

ディーゼルは2.0ℓで180psと210psの2つのチューニングが用意される。ガソリンは240psの2.0ℓエコブーストだ。また、サルーンにのみ2.0ℓのガソリン・ハイブリッドを選択することが可能だ。

CO2排出量はスタンダードなモンデオから変更はなく、最もよい値を持つのがハイブリッドの99g/km、ディーゼルは117g/km、そしてガソリンが176g/kmとなる。

モンデオにとっては最も豪華な仕様となるヴィニャーレだが、フォード・ヨーロッパのマーケティング・セールス&サービスの責任者であるローラント・デ・ワードは、顧客の要求に応えたパーソナライゼーション・システムも用意したという。

「それに対応するために5月よりパーソナライゼーション・オプションをスタートさせる。インテリア、エクステリア、装備などが選べるようになる。これはフラッグシップ・フォード・ディーラーにオープンする新しいフォード・ストアで受け付けることが可能だ。」とワードは語っている。

さらにヴィニャーレのオーナーは24時間のテクニカル・サポートが受けられ、自宅までクルマの引取やデリバリーも行える。また、ドライビング・ティップスや、交通規則情報、ディーラーの位置などがわかる専用のスマートフォン・アプリ(Android および iOS)も用意される。

フォードは、このヴィニャーレ・モデルをS-マックスにも採用する計画だ。それはおそらく今年の9月頃に公開されることだろう。更にこのヴィニャーレが拡大することは充分に考えられるが、コスト面を考慮に入れると、大きなサイズのモデルに限らえることになると思われる。クーガやギャラクシーはその対象になっても、フィエスタやフォーカスにヴィニャーレが設定されることはなさそうだ。フォードは、シトロエンに対するDSのようなブランドとしてヴィニャーレを育てていきたいという気持ちがあるようだ。

モンデオ・ヴィニャーレは、最も安い180psの2.0ℓがディーゼル・サルーンが£29,045(515万円)、4WDの2.0ℓディーゼルでは£33,310(590万円)となる。デリバリーは夏の終わり頃になる予定だが、オーダーは5月から可能だ。

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