
フェラーリ・レーシング・デイズ富士
2015.04.25-26
フェラーリのコンペティターとオーナーのためのイベントであるフェラーリ・レーシング・デイズ。2015年の開幕イベントとしてフェラーリ・レーシング・デイズ富士が4月25-26日の両日に、快晴に恵まれた富士スピードウェイを舞台に行われた。
このイベントはその名が示すように、世界各地で行われているフェラーリ・チャレンジ・シリーズのアジア・パシフィック・エリアにおけるラウンド2として第3,4戦が行われた。あわせて、究極のドライビング・プレジャー・マシンであるFXXと599XXによるXXプログラム、個人所有のフェラーリF1マシンが走行するF1クリエンティも組み込まれ、普段は日本で目にすることのできない特別な跳ね馬たちが大挙して富士スピードウェイにやってきた。
あわせてフェラーリ・レーシング・デイズ富士は、日本のフェラーリ・オーナーにとって1年を代表するイベントでもある。自らの跳ね馬で富士スピードウェイのレーシング・コースを走るプログラムも用意され、ペースカーの先導で同乗者と共にゆったりサーキット・ランを楽しめるエンジョイ・ドライブ、先導車付きながらやや高めのペースでの走行を楽しめるエキサイト・ドライブ、そして自らの限界に挑むスポーツ・ドライブとレベルに合わせた走行クラスが設けられている。
このほかラ フェラーリからエンツォ、599GTO、F40などのスペチアーレ・モデルのためのスーパーカー・パレードも用意され、豪華かつ華麗な走行シーンを披露した。注目のラ フェラーリは今回5台が来場し、圧倒的な存在感を放っていた。
ピットではテーラーメイド・プログラムを組み込んだF12とFF、カリフォルニアTが展示される共に、様々なオプショナル・パーツもディスプレイされ、現行モデルを好みで自由に仕立て上げる楽しみを訴求していた。
また、プロドライバーが運転するフェラーリに体験同乗できる”HOT LAP”が参加者の人気を集め、このほかピットにはオーナーズクラブ・スタンドも設けられ、参加したクラブ員の交流の場となっていた。
最終日の昼にはオフィシャル・フォト・セッションが行われ、F1マシンを中心にFXXと599XX、ラ フェラーリ、458チャレンジと共にリノ・デパオリとマルク・ジェネを中心にドライバーが勢揃いして記念撮影が行われた。この日詰めかけた熱烈なフェラーリ・ファンもグランドスタンドからフォトセッションに参加した。
フェラーリ・ジャパン代表取締役社長 リノ・デパオリ氏は、「今年もこの富士スピードウェイで、日本のフェラーリ・ファン、オーナーの皆様と共に『フェラーリ・レーシング・デイズ』を開催できたことを心より嬉しく思います。イベントには、ラ フェラーリを含めた数々の素晴らしいフェラーリ車輌のコレクションが、サーキット内外のエンターテイメントに登場しました。これは、日本のお客様がフェラーリ・ブランドの真価を楽しんで頂いている証しだと思います。今後も日本の皆様に跳ね馬が愛され続けるよう、このようなフェラーリの素晴らしい世界観をオーナー、そして増え続けているファンの皆さまに感じていただけるようなイベントを開催していきます」とコメントした。
こうして2日間にわたり盛大に行われたフェラーリ・レーシング・デイズ富士は、約600台のフェラーリと、5000人以上のオーナーとファンが集結し、会場をフェラーリ・レツドに染めて大成功のうちに幕を閉じた。
なお、今年のフェラーリ・レーシング・デイズは、このあと5月22-24日に上海、6月26-28日にブダペスト(ハンガロリンク)、7月24-26日にル・カステレ(ポール・リカール)、10月30日-11月1日にラグナ・セカでの開催が予定されている。
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今回のF1クリエンティには2台が参加し、フェラーリ・サウンドを富士スピードウェイに響かせた。
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1996年にシューマッハがドライブしたF310/2。ユニークなハイノーズのスタイリングが特徴だ。
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2001年のカナダGPでルーベンス・バリチェロが乗ったF2001のオーナー(ドライバー)は中国人。
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最高のドライビング・プレジャー・マシンXXプログラムには5台の599XXと5台のFXXが来日した。
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参加したFXXはすべて860psまでパワーアップされると共にアップデート化されたエヴォルツィオーネ仕様。
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詰めかけたフェラーリ・ファンに豪快なストレートのエグゾースト・サウンドを披露する599XX。
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599XXは空力面と排気系を改良したエボリューション・パッケージを装着したタイプが参加した。
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FXXと599XXがずらりと並ぶクリエンティ・コルセのピット。その横にはF1マシンが待機する夢の空間だ。
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クリエンティ・コルセのピットには、安全にサーキット・ランを楽しむためにシミュレーションも設けられる。
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最も注目を集めたのがスーパーカー・パレードだ。ラフェラーリを先頭に歴代のプレミアム・モデルが疾走した。
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パドックにはラ フェラーリ専用のパーキングが設けられた。日曜日は合計5台が参加した。
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スーパーカー・パーキングにはF40からエンツォ、599GTO、SAアペルタが全国から集まった。
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制限無く走行できるスポーツ・ドライブのクラスでは、新旧の跳ね馬が存分に走りを楽しんでいた。
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パッセンジャーと共にゆったりとサーキット・ランを楽しめるカテゴリーがエンジョイ・ドライブだ。
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プロのドライバーが駆るフェラーリに同乗試乗できパフォーマンスを実感できるHOT LAPは終日人気を集めた。
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パドックはフェラーリの新旧様々なモデルで埋め尽くされた。最終的に約600台が富士に集まったという。
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ミッドシップ8気筒べルリネッタの出発点となった308GTBや発展型の328系も数多くが富士に姿を見せた。
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フロントエンジン12気筒べルリネッタの最終進化型である365GTB/4デイトナもスポーツ・ドライブに参加。
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オーナー・ラウンジにはピニンファリーナを称えで僅か6台のみが製作されたセルジオが特別展示されていた。
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昨年コーンズ・モータースがセールス世界一を獲得した際の副賞であるディスプレイ仕様のF14-Tも飾られた。
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ラウンジの一角にはフェラーリ・ジェヌインとフェラーリ・クラシケを紹介するコーナーが設けられた。
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オフィシャル・フォトの撮影が終わったあとに、フェラーリのスタッフは来場したファンに謝辞を示した。
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参加ドライバーが集合してのオフィシャル・フォト・セッションでは、話題のドローンによる空撮も行われた。
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フェラーリ・オーナーズ・クラブ・ジャパンのブース中央には、ラ フェラーリとエンツォが展示された。
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ピットではテーラーメイド・プログラムを元に、ヨットのイメージを盛り込んでカジュアルな雰囲気に仕立て上げられたFFが展示された。
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コーンズ・ブルーに塗られテーラーメイドで仕立てられたカリフォルニアT。テーラーメイドの可能性を理解できる実例として大いに参考となろう。
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日本をイメージしたパール・ホワイトにレッドを配したエクステリアに加え、細部の素材やデザインまでこだわったテーラーメイドを組んだF12も展示。