アルペン・クラシックカー・ラリー今年も開催

2015.10.09

旧き良き時代に製造されたクラシックカーで、WRC方式による本格的なターマック・ラリーを、日本で普及させるために始められたラリー・イベントがアルペン・クラシックカー・ラリー(ACCR)だ。ヨーロッパなどのクルマ趣味先進国では、既にクラシックカー・ラリーが世界的なラリー選手権を盛り上げる重要なイベントとして認められている。

アルペン・クラシックカー・ラリーは、これまで日本には無かったペースノートを使い本気で走る、クラシックカーによるスプリント・ラリー・イベントとして2012年から始められた。大会会長にはWRCを始めワールドワイドに活躍し、今年の全日本ラリーJN6クラスのチャンピオンを獲得したラリードライバーの新井敏弘氏が務め、日本のラリー・イベントながら本場のWRC方式で行われるのが特徴だ。

4回目となる今年の開催概要が発表された。会場となったアークヒルズ・カフェには参加車両も展示され、雰囲気を盛り上げた。今回のニュースは、これまでの1975年以前のクルマの「本戦クラス」に加え、1989年までの輸入車が参戦できる「オープンクラス」が新設されたことだ。これにより、一段と参加しやすくなったといえる。

ラリーのスケジュールは、11月7日に東京・赤坂アークヒルズのカラヤン広場に集合し、ここからスペシャル・ステージが用意される群馬に移動。この日は予習と練習を兼ねたレッキが行われる。2日目となる11月8日は群馬県妻恋村の林道をクローズして数多くのSSが設けられる。最終日の11月9日はスーパーSSをこなした後はリエゾンランでアークヒルズのカラヤン広場に戻りフィニッシュ。到着後に表彰式が行われる予定となっている。

既に今年の参加申込は締切られているが、これから参加することを目指す方も含め見学することは可能だ。アークヒルズでのスタート/フィニッシュは自由に見学でき、一部のSSではギャラリー・スタンドが設けられる予定となっている。ACCRの見学情報に関しては、後日ホームページで発表される予定となっている。

主催者はACCRの今後の目標として、JAFが主催する全日本ラリー選手権と連動させ、オフィシャルなラリーとしての品格を上げ、3年後を目標に海外のクラシックカー・ラリーへの参戦を視野に入れているという。このほかラリーを行う地方自治体とも連携し、地方と都市のつながりを密にすることを心がけている。

このほか今回の発表会の席で、新井選手が今年の全日本戦でシリーズ・チャンピオンを獲得したことを祝い、ワールド通商からヨーロピアン・カンパニー・ウォッチのリストウォッチが贈られた。

このように更なるステップアップを目指すアルペン・クラシックカー・ラリーは、走りを楽しむクラシックカー・ラリーファンにとって、これからは目が離せない存在となろう。

アルペン・クラシックカー・ラリーHP
http://www.accr-japan.com/

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