BMW M2、実車がデトロイトで公開

公開 : 2016.01.12 22:25  更新 : 2017.06.01 01:39

BMWは、380psのメルセデス-AMG A45への回答となるMディビジョンの最新作、M2を遂に公開した。正式なデビューは来年1月のデトロイト・モーターショーとなる予定だ。

2010年から限られた台数が生産されてきた1シリーズのMクーペの後継ともなるものだが、M3やM5のように正式にMの頭文字が与えられたモデルとなる。

価格は£44,070(800万円)で、これはより強力なM3よりも£12,520(230万円)ほど安く、価格帯的には£39,995(730万円)のメルセデス-AMG A45や、£33,950(730万円)のアウディRS3スポーツバックと対抗するものになる。

しかし、それらライバルと大きく異るのはその駆動方式で、ライバルが4WDを採用しているのに対し、Mディビジョンの伝統ともいえるリア・ホイール・ドライブを堅持していることだ。

そのためMディビジョンの責任者であるフランシャス・ヴァン・ミールは、そのライバルとして£49,473(900万円)のポルシェ・ケイマンSも挙げている。

エンジンは、これが6年めとなるN55ガソリン・エンジンがベース。しかし、その中身は大きく変更されている。ターボ付きの3.0ℓインライン6ユニットは、Mディビジョンによって、期待されるレスポンスとキャラクターを発揮できるように手が入れられている。

M3に搭載されるS55ユニットのツインターボではなく、ツインスクロールのシングル・ターボが与えられている。

しかし、ピストン、クランクシャフト・ベアリング・シェル、エグゾースト・システム・エレメントをはじめ幾つかのコンポーネンツをS55から譲り受けることで、ハイパワーを可能としている。

また、バルブトロニック・バリアブル・バルブ・コントロールと、ダブル・バノス・バリアブル・カムシャフト・コントロールも採用されている。

その結果、パワーは370ps/6500rpmと、M3よりも60psほど低いが、1シリーズMクーペよりも30ps高い値となっている。Mディビジョンはトルクのクオリティ・アップにも真剣に取り組んでいる。

しかし、そのトルクは47.4kg-m/1400-5560rpmとM3よりも8.6kg-mほど小さく、更には1シリーズMクーペよりも3.6kg-mほど小さい。

しかし、キックダウンの際に起動するブースト・ファンクションを使用すれば51.0kg-m/1450-4750rpmへとトルクはアップする。

ギアボックスは6速マニュアルが標準、7速DCTデュアルクラッチがオプションで、DCTはマニュアル・モードと、コンフォート、スポーツ、スポーツ+が選べるオートマティック・モードを選択可能。

また、スモーキー・バーンアウト・ファンクションと呼ばれるラウンチ・コントールも備える。ちなみにDCTモデルはマニュアル・モデルよりも25kg重い1520kgとなる。

なお、すべてのMカーと同じように電子制御のリミテッド・スリップ・デフが標準となる。

パフォーマンスは、マニュアル・ギアボックスで0-100km/h加速が4.5秒、DCTは4.3秒。フェイスリフトしたA45の4.2秒より僅かに遅い。

最高速度はリミッターの効く250km/hだが、ドライバーズ・パッケージを選べば270km/hまでアップすることが可能だ。

エクステリアは、いくつかのデザイン変更や追加などがされるが、それはすべて機能的な要素である。大型化されたエアダクト、ウィングレットを備えたフロント・バンパー、BMW Mロゴの入ったキドニー・グリル、幅広くされたフロントとリアのウイング、サイドシル、そして、大型化されたスポイラーと、リデザインされたリア・バンバーなど。

このボディ・キットの変更により、最高35%ほどリフトを低減し、5%ほどドラッグを減らすことに成功しているという。

ボディ・サイズはMカー史上最も小さいもので、全長4468mm、全幅1854mm、全高1410mm。これはM3に較べて202mm短く、21mm狭く、10mmほど低い。ホイールベースも117mm短い2693mmだ。

トレッドは2シリーズのトップ・モデルのM235iのフロント1579mm、リア1601mmのトレッドよりもフロントが64mm、リアが71mmほど大きい。そのサイズは、基本的にM3やM4と同じものだ。

サスペンションは2シリーズ・クーペのスティール・シャシーを強化したもの。リアのブッシュはリア・サブフレームにダイレクトに止められるため不要としている。

またフロントがマクファーソン、リアが5リンクのサスペンションは、アルミニウム・コントロール・アームやホイール・キャリアなどによって軽量化がされている。

また、スプリング、ダンパー、フロント・ブッシュ、ロールバー、電気機械式ステリングなどは専用のチューニングだ。

タイヤ、ホイールは、フロントが245/35に9.0J×19インチ、リアが265/35に10.0J×19インチという組み合わせで、タイヤはミシュラオン・パイロット・スーパー・スポーツが指定銘柄となる。

ブレーキは、フロントがφ380、リアがφ370のディスクでフロントが4ピストン、リアが2ピストンとなる。

インテリアはほかのMカーと同様、スポーティさをわずかに醸しだしている。レザー製のMスポーツ・シートはM235iと異なった形状を採用している。

横のサポートも調整できるようになっており、フット・レスとはアルミ製、センター・コンソールにはニーパッドがつく。

M2はクーペ・スタイルのボディのみとなり、噂になったカブリオレ・バージョンの計画はインサイダーが否定している。立ち位置として、第一級のスポーツ性能を究めているため、サーキットのみのGT4の存在の可能性の方が濃厚だ。


▶ 2016 デトロイト・モーターショー

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