ロシアの資産家、ニュルブルクリンクの買収を完了

公開 : 2016.04.29 22:10  更新 : 2017.06.01 01:32

医薬品事業で財を成したヴィクトル・ハリトーニン(ロシア)が、ニュルブルクリンク・サーキットの株式を99%取得した。

このロシア人資産家は同サーキットの株式をすでに80%保有していたが、今回新たに£3,000,000(約46億円)を投資し、株式の保有率を99%に引き上げた。これまでの総取引額は、£6,000,000(約92億円)にのぼる。

残り1%はサーキットのそばでポルシェ関連のパフォーマンス・センターを構えるゲットスピード・パフォーマンス社が保有する。

昨年、VLNレースのクラッシュ事故で観客に死傷者を出したニュルブルクリンクは、安全面への投資が急務である。今回の買収劇でこのサーキットの将来に明るい道が開けることを願いたいものだ。

また、ハリトーニンは、ニュルブルクリンクでのF1開催に向けて、バーニー・エクレストンと会合を設けたいともコメントしている。財政難に陥ったこのサーキットは、2016年のF1カレンダーに加わることができず、今年のドイツ・グランプリはホッケンハイム・サーキットで開催される。

おすすめ記事

 

自動車ニュースの人気画像