グーグル傘下のウェイモ、自動運転技術をFCA、ホンダと共同開発

公開 : 2017.01.10 03:14  更新 : 2017.12.14 12:31

グーグル傘下のウェイモは、自身で開発した自動運転のソフトウェアとハードウェアを、自動車メーカーに販売する。しかし、その権利はウェイモが所有するという。

グーグルは自動運転のクルマを開発することを断念し、そのソフトウェアおよびハードウェアを自動車メーカーに販売することとなった。しかし、その権利自体を売却するわけではないようだ。

デトロイト・モーターショーの会場で、グーグル・セルフ・ドライビング・カー・チームのCEO、ジョン・クラフチックがプレゼンテーションで発表したもので、具体的なメーカー名としてホンダとFCAが上がった。

今年で8年目を迎えるこのプロジェクトは、既にレベル4と呼ばれるドライバーがステアリング・ホイールやペダルを操作しなくとも良い自動運転を確立している。

「毎年、120万人もの自動車事故での死者が生まれている。これは、1時間毎にボーイング737が墜落しているのと同じだ。」とクラフチックは語り、ウェイモがそれを減少させるための手助けができるとした。

「また、アメリカだけで運転をすることが出来ない人間が2,000万人いる。彼らは移動のために、クルマを運転するのに対して1日50分以上の無駄な時間を使っていることになる。また、それとは別に、自動車は94%の時間は使用されていないという事実もある。」とクラフチックはコメントした。

グーグルは昨年テキサス州オースティンで、ステアリング・ホイールとドライバーなしのクルマ、ニックネームはフェアフライ(ホタル)と名付けられたモデルで、無人走行に成功している。

今年1月からスタートするウェイモとFCAの共同作業では、6ヶ月間にわたって100台のクライスラー・ファシフィカ・ハイブリッド・モデルを製作し、テストを行う。

「フェアフライは時速40km/h以下のテストしかできなかったが、新しいクライスラー・パシフィカではあらゆる状況のテストが可能になった。」とクラフチックは言う。

また、ライダーと呼ばれるレーザー・レーダー・センサーは、すでに90%のコスト削減を実現したことを強調した。

現在までフェアフライは、400万kmのテストを行っている。これは普通のドライバーが300年間運転する距離に相当する。また、この6ヶ月で160万kmを走行したが、最初の160万kmを走行するのに必要とした年月は6年にまるという。また、ウェイモは毎年16億km以上のテストをシュミレーターで行っている。

ウェイモは、FCAおよびホンダと提携することを既にアナウンスしているが、FACとの公道実験は今月中にもカリフォルニアとアリゾナで始まるという。

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