メルセデス・ベンツS63 AMGがデビュー

公開 : 2013.07.17 19:46  更新 : 2017.06.01 02:16

メルセデス・ベンツは9月のフランクフルト・モーターショーでデビューする577bhpのS63 AMGを公開した。

Sクラスをベースに伝統的なAMGスタイリングを与えられたモデルで、深いフロント・パンバー、クロムメッキされたグリル、ツインターボV8バッジ、強化されたサイド・シルなどが外観上の区別点だ。

78Ahのリチウム・イオン・バッテリーや、カーボンファイバー製のスペア・ホイールなどによって重量の削減が計られ、そのボディ・ウエイトは1995kgと2トンを切る重さとなった。これは標準的な装備が増えたにもかかわらず旧モデルよりも100kg少ない。また、この重さはRWDモデルも4WDモデルもほぼ同じだという。

搭載されるエンジンは、5.5ℓのツインターボV8エンジンだ。パワーは577bhpと、旧いS63 AMGよりも14bhp大きい。1トンあたり289bhpということになる。トルクは、オプションのパフォーマンス・パッケージだと91.7kg-m/2250-3750rpmという数値だ。

燃費は9.9km/ℓ、CO2排出量は237g/km。ダイレクト・インジェクション・ユニットは、EU6のエミッション・レギュレーションをクリアしている。

トランスミッションは7速MCT(マルチクラッチ・トランスミッション)で、3つのドライビング・モードを備える。また、アイドリング・ストップ機能も持つ。

最高速はパフォーマンス・パッケージが300km/h、通常モデルは250km/hでリミッターが効く。0-100km/h加速は4.4秒だ。

4WDモデルであるS63 AMG 4MATICは、左ハンドルのみの設定だ。4MATICは、0-100km/h加速が4.0秒にまで短縮される。これは旧モデルよりも0.5秒速いタイムだ。

新しいS63 AMGは、マジック・ボディ・コントロール・システム備えたS500のエア・サスペンションをベースにチューニングが施されている。フロント・ガラスの中に収められているカメラを使ってエア・スプリングのセッティングが変えられるというものだ。

更にS63 AMG 4MATICは、従来のスティール・スプリングとADSプラスという可変ダンパー・システムの組み合わせで、コンフォートとスポーツという2つのダンパー・モードを持つ。

ホイールはフロントが8.5インチに255/45サイズのタイヤの組み合わせ、リアが9.5インチに285/35サイズのタイヤという組み合わせだ。なお、オプション・リストにはカーボン・セラミック・ブレーキも用意される。

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