【小さなチャレンジャー】DS英国法人トップに訊く 販売促進よりブランドの認知度を優先

公開 : 2020.08.31 20:20

フランスの高級車ブランド「DS」は、市場での地位を確固たるものにするために認知度向上を目指しています。中核モデルの発売を前に、シェアの低い「小さなチャレンジャー」として「量よりも認知」を優先します。

オンラインの販売網を構築

text:AUTOCAR UK編集部
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

DSは新型コロナウイルスの影響で販売が打撃を受けたことにより、今後は「量を求める」のではなく、小売事業の成長とブランド認知度の向上に注力すると、英国法人の社長は述べた。

また、2021年後半までに6台のモデルをイギリスで発売する。具体的にはDS 9、DS 4が、現在のDS 3クロスバック、DS 7クロスバックというラインナップに加わる。そしてそれぞれに「Eテンス」バージョンを追加される予定だ。

DS 7クロスバック
DS 7クロスバック

英国法人のアラン・デスカット社長はAAUTOCARに対し次のように述べている。

「イギリス市場におけるポジションは維持してきましたが、年間累計の売上高は45.4%減でした」

「英国市場でシェア0.14%のわたし達は、小さなチャレンジャーです。プレミアムブランドに追いつくには、おそらく20年から30年は時間がかかることはわかっています。この国は、ヨーロッパで最も競争の激しい高級車市場の1つですから」

DSは今年、英国で1146台を登録した。これは、PSAグループのシトロエンの10%以下、メルセデスの約2%以下であるが、ライバルのアルファ・ロメオよりは多い。

対照的に、フランスでのDSの市場シェアは現在10%を超えている。

「わたし達は、顧客に認知してもらうために敷居を低くする必要があります。わたし達がどこから来たのか、そしてわたし達の提案のユニークさを伝え、製品をアピールしなければなりません」とデスカット。

また、現在では売上の4分の1以上を占めるようになった電動化モデルの普及率の高さや、第1四半期の車両平均CO2排出量が79.7g/kmであったことなどのポジティブな点も指摘している。最も近いライバル・ブランドのCO2排出量は約110g/kmである。

DSにとって当面の優先事項は、オンライン購入プラットフォームを推進することであり、「数週間以内に」準備ができると言われている。これは、実店舗のディーラーを犠牲にすることはないという。

「物理的な過程をオンラインに反映したいと考えています」

「わたし達はディーラーに納車してもらうことになるので、その過程で物理的な店舗から離れることはありません」

また、彼はDS 9について「規模の大きいモデルではないが、わたし達の誠実さを証明する上で重要」と説明した。DSは、2021年後半に発売される新型モデル「DS 4」の販売に大きな期待を寄せるだろう。

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