TOKYO DESIGNERS WEEK 2014

2014.10.28

今年で29年目を迎え、今や日本最大級の総合クリエイティブ・イベントとして知られている「TOKYO DESIGNERS WEEK 2014(東京デザイナーズウィーク2014)」。デザインやアートを主題に、企業やデザイナー、アーティスト、またデザインを学ぶ学生たちの製作発表の場でもあるこのイベントに、ルノー・ジャポンが「Touch! New Renault Design」をテーマにしたブースを出展。多くの来場者の注目を集めている。

会場となっているのは、東京・新宿区にある明治神宮外苑絵画館前スペース。緑の樹々に囲まれた広大なスペースに各出展ブースが並ぶなか、ルノーは専用のパビリオンを設置。同社の最新車両である、ルーテシアを題材とした「触れるプロジェクションマッピング」の展示を行っている。

10月25日の開幕初日に行われた記者会見では、ルノー・ジャポンの大極 司社長が登壇したのち、韓国に拠点を置くルノー・デザイン・アジアスタジオのクリストフ・デュポン代表によるスピーチが行われた。

そのスピーチでは、現在、ルノーが掲げている「サイクル・オブ・ライフ」と呼ばれるデザイン戦略についても説明が行われた。これは人間の一生を6つのステージに分け、それぞれのステージでルノーと人を繋ごうというもの。最初のステージのテーマは「LOVE」。LOVEをイメージしてデザインされたルーテシアと、第2ステージ「EXPLORE」に対応するキャプチャーの2車種は、2013年の欧州Bセグメント市場においてトップセールスを記録したことも重ねて紹介された。



そしてルノー・ブースでは、「Touch! New Renault Design」というテーマに基づき、実際に”触れて感じる”展示をアピール。パビリオン内にルーテシアの実車を設置し、そのボディをキャンバスに見立てて実際に触れることで、”デザインとは見て感じるだけのものでない”ことを体感してもらう内容となっている。

プラネタリウムのように暗いパビリオン内に展示されたルーテシア。そのボディに、風や水の流れを連想させる映像が重ねられる。それは基本的に直線というものが存在しない自然界と、カーデザイナーのより生みだされた美しい曲線のボディラインを持つルーテシアとを重ね合わせたもの。

そしてルーテシアのボディに手を触れ、そのまま手を動かすと映像が変化を起こし、ボディ表面を流れていく。つまりルーテシアの艶やかなデザインワークを視覚だけでなく、触覚でも体感してもらおうという演出だ。視覚で語られることの多いカーデザインを、立体物として触って感じるというコンセプトは非常に興味深い。「TOKYO DESIGNERS WEEK 2014(東京デザイナーズウィーク2014)」は11月3日まで開催中。興味のある方はぜひ、ルノーの最新デザイン・コンセプトを体感しにいってみてはいかがだろうか。

(写真&文・佐橋健太郎)

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