武田モーターサービス
TEL:045-593-3744 FAX:045-593-4438
営業時間:10:00〜19:00
定休日:年中無休
ルノーやアルピーヌをはじめ
レアな欧州車乗りの駆け込み寺
武田モーターサービス代表の武田 豊さんは、1994年から欧州製大衆車の整備を手がけている。趣味性が強い欧州車(フランス車がメイン)の整備術だけでなく、パーツに関するノウハウも豊富なスペシャリストだ。
第三京浜を都筑インターで降り、かなりわかり辛い山の中の細道を抜けた先にその店はある。その店、武田モーターサービスは集まる車種の“濃さ”で定評がある欧州大衆車のスペシャルショップだ。あるときはメガーヌやキャトルなどの比較的メジャーなルノー車がいるかと思えば、21ターボとサンクとエクスプレスで混雑していたり、アルピーヌA610が並んでいる。またある時は4CVと日野ルノーとパナール・ディナXで埋め尽くされていたり……かと思うとランチア・デルタやフィアット・パンダの日だったりと、非常に濃いクルマたちが集まってくるのだ。その筋のクルマ好きの間では昔から知られていて、そのウデを見込んでマトラや2スト時代のサーブなどの珍車が駆け込む巣窟なのだ。
そんな名(迷)車がやってきても断らずに直してしまうところが同社のスゴイところなのだが、代表の武田さんにその辺りの秘訣を訊ねると、「日本では数台しかないようなマニアックなクルマでも、フランス本国や欧州にはその車種を専門とする部品商などやユーザーのグループがあって、意外に部品も手に入ったりします」とのこと。レトロモービルの時期にはフランスへ行き、部品の買い付けと共に欧州の旧車事情も観察しているそうだ。
「一方、’80〜’90年代のちょっと旧い欧州車などではここ最近、ディーラーで部品の欠品が相次いでいて、整備や修理を断られるケースも増えていますね。しかし海外ではまだパーツが流通していることもあったり、ちょっとした工夫で他車種のパーツの流用で乗り切ることができます」。
とはいえ、アルピーヌV6ターボやA610など本当に部品がなくなってきている車種もあるので、部品の入手や大きな修理は部品があるうちにやっておくべきとのことだった。
「2CVや4CV、キャトルなどの旧車は部品の面でも維持しやすくなってきたので、オススメですよ」とも語ってくれた。気になる方は武田モーターサービスの門を叩いてみてはいかがだろうか。