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エンジン始動に時間がかかる、その原因は・・・

ユーロファクトリーの浅見です。

スタータを回してエンジン始動まで4〜5秒時間が掛かる場合がよくあるとのことで入庫のランチア・デルタ・エボルツィオーネⅡ。

早速、診断を始めると、始動しない4〜5秒間もスパークプラグは火が飛び、インジェクターも作動している、そうなるとエンジンの電子制御系ではないと判断し、基本に戻る・・・

燃圧計を取り付け測定してみることに。クランキングしてからの燃圧の立ち上がりが遅ーい! エンジン停止すると本来はある程度燃圧を保持していなければなんですが急激降下・・ここでピーンと来ました、あそこかも( ̄ー ̄)ニヤリッ
(事前にプレッシャーレギュレータの良否判定は完了済〜メカニックな皆様へ)

早速フューエルポンプユニットを取外し、燃料タンク内でガソリンに漬かっているフューエルホースを点検すると、内部に大きな亀裂を発見!(写真はお見せするために切開しています)。ここはフューエルポンプの吐出圧力が常に掛っているところ。ヒビ割れ箇所から燃圧が逃げてしまっていたという事ですね。

2本のホースを交換して完了〜。こちらの2本のホースは内側も外側も常にガソリンに漬かってるので劣化が早いんです。普段あまり乗らない様なガソリンが劣化気味な車両は更に劣化が速いんです。

だから注意したい箇所なんですが燃料タンク内なので普段の点検もなかなか出来ません。それも裏側からしか亀裂が見えない外側布巻タイプ。経験的な感覚なんですが保険だと思って8年毎位でこれらの燃料ホースを交換しておく事も得策かもしれませんね。

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