ミラノオートサービスの安藤です。この週末は走行会の「TBCC」(東京ベイサイドカップ)で、我々が手掛けているクルマも6台が参加。存分に走り回りました。この走行会の前にも勿論整備したりはしますが、サーキットを走る後でも気になったところは整備、修理します。ちょうど今すべてその作業が終わったところです。

かなり、早いと思われますか？実は普段から診ているクルマですので、どこが悪い、どこを診たらいいか、クルマを上げたりする前からだいたいわかったりもするのです（だからこそふだんから少しずつ手を入れておくこと、普通に乗るクルマでも大事だということですね）。そこで強みは部品がすぐにあることです。

うちはおおむね部品はうちにあります。在庫しているのです。実は「部品待ち」は工賃を押し上げる原因にもなりかねません。特に我々のように古いクルマですと、国内にはなかなかなく、本国発注かけたりしても、すぐになかったりします。（最近はアメリカでは見つかりやすいですね。市場があるので、作っていて、流通もしているのでしょう。）そんなとき、強みになるのが「パーツの在庫」です。一見コスト増につながるように思われるかもしれません。しかし、もともと比較的少数派のクルマを専門に扱う我々のようなショップですと、必要な部品はある程度わかるわけです。それがあればすぐに作業ができ、回転率を上げることでお店も運営できます。立地と入庫時間によっては、お客様から頂く工賃のほとんどが駐車場代ではないか、ということになりかねません。

今回も「TBCC」(東京ベイサイドカップ)で存分に走り回ったあとの気になるところの整備も、ほぼ組むだけですので終わります。それはもちろん特定車種、我々であればアルファロメオを熟知しているということはあるにせよ、パーツの在庫は重要ですね。だからお店の中はこんなふうですし、確かに店舗運営の観点では勝負なのですが。でも、そんなに大変ではないのに、古いアルファロメオに乗ることを仰々しく言うのもちょっと違うと思います。ほかのクルマにはない良さ、世界感。一人でも多くの方に、もっと楽しんでいきたいですね。