おもいでのボルボ940エステートを復刻! 整備作業編
こんにちは、カムズファクトリーの武藤です。
お客様からのご注文で復刻車として製作中のボルボ940エステート。ボディのリフレッシュが完了しましたので
続いては整備の方を進めていきます。
940の心臓部である2.3リッターSOHC直4エンジンは、組み合わされたターボにより130馬力を発生。
通常の使用ではヘタり知らずのたいへんタフなエンジンであります。
こちらはヘッドカバーのガスケットを交換しています。上からのぞき込んでもわかるほどのオイル滲みが
あったため、これは必須ともいえる項目でした。
作業をしているエンジニアの右手の先にちょうど水温センサーがあり、それを交換しているところです。
非常に狭いところにあるので、交換作業がとてもやりづらい部品です。
外してみると長さ3センチ×幅1センチほどの小さな部品ですが、外れないことには交換もあったもんじゃありません。
今回は水廻りは特に念入りに整備を行っています。トラブル防止のためにもぜひやっておきたいところでもありますね。
ホース類も経年劣化が進んでいます。このホースはラジエーターのリザーブタンクにつながっているものですが、
下の新品と比べると、かなり傷んでいることがわかりますね。
タイミングベルトと各種ベルト、テンショナーなども交換します。サーモスタットやラジエーターホースなどの水廻りや、
プラグコード、ブレーキホースといった消耗品も交換しました。さらにはエンジン内部のオイルラインと燃料ライン、
燃焼室などのクリーニングも行い、エンジンの性能を復活させます。
こちらもぜひ替えておきたい部品で、燃料フィルターになります。ガソリンに含まれた不純物を取り除く役割があり、
このフィルターが詰まってしまうと燃料が正常に送れなくなり、エンジンの故障の原因にもなってしまいますので、
復刻車づくりでは必ず交換する部品の一つでもあります。