TESファクトリーの富澤です。

今年は年頭よりトラブルのクルマが多く、急ピッチで仕事を進めています。
こちらのマセラティ・グランスポーツは、昨年よりおあずかりしており、
海外より部品が届いたので、作業を開始しました。
　
　

室内がガソリンくさいということで、ガソリンタンクを確認。
ガソリンが漏れているのを発見し、ポンプの交換が必要という判断になりました。

この車両の燃料タンクはアルミ製で上部に左右に1基ずつ燃料ポンプが付いています。
プラスティック製のホースは取り外しが大変で、かなり苦労しました。
外したポンプを見ると、案の定フィッティングに亀裂ができ、そこから漏れているようです。
イタリアやフランス車ではよくある事例ですが、高級車でも同じように起こるんですね。
ちなみに2基ともダメになっていました。
　
　

左右バンクにそれぞれ付いているポンプですが、なぜか同じものではありません。
値段も多少違います。
エンジンチェックランプも点灯していましたので、点検すると、点火系のエラーがありました。
お客様の希望でイグニッションコイルともちろんスパークプラグも全数交換しました。

完成後に試運転してみると、ビックリするほどに変わりました。ものすごく調子がいいです。
冬なのでタイヤが冷えていて硬いということもありますが、たやすくタイヤが空転するほどです。
ファーストアイドルも落ち着いて、以前のようなハンチング（回転の上下）症状もなくなりました。
におい以外にも燃圧も落ちていたんでしょうね。

これで安心してお乗りいただけるようになりました。
年末年始に乗れなかった分、これからどんどん乗ってください。

■マセラテイのガソリン漏れ　ー http://www.tes-factory.com ー
http://tes-factory.way-nifty.com/blog/2018/01/post-4366.html