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930型ポルシェ911ターボ 20数年お付合い/ボディリフレッシュ

メッツスピードの鞍貫です。

本日は、最近当社でも多くなってきた空冷ポルシェ911の外装リフレッシュの最終調整作業をしています。

価格高騰で元気に走り回る車両が減りつつある空冷ポルシェですが、現存する固体もやはり塗膜や錆、ゴム&プラ素材の劣化が目立つようになってきました。

バッテリーがMF主流になった昨今、バッテリー液の流出によるフロントフロアパンの腐りは聞かなくなって来ました。

しかし塗膜の劣化が増えてきたように思います。30数年経過の固体が多いので仕方のない話なのですが、ココ最近の夏の痛烈な暑さと紫外線でトップコートにとどめを刺された個体が多いように感じます。

ミツワ物はまだ良いのですが、並行車はアンダーボディの錆の進行もなかなかのものです。

今回作業させて頂いた930型ポルシェ911ターボも20数年お付合いのある当社でも古株の顧客様。

ここ数年で、もの凄い勢いで塗膜劣化が進み、今回ボディリフレッシュに踏み切りました。

可能な限りゴムとプラ製品を替えて、黒い小部品はブラスト処理からのパウダーコート。塗膜も総剥離せず、純正の防錆鋼鈑+カチオン電着に負担が掛からないように丁寧に研ぎだして作業しました。

クラック部分をプラサフ等で閉じ込める方法もありますが、10年先を見越した修理で今回はやらせて頂きました。

定番のフロントガラス周辺等、錆が出始めていたのでそこも対処させて頂きました。凹も今回はチャレンジで慣らし板金で対応させて頂きました。

火や電気を使わない昔ながらの叩き修正です。

勿論パネルの後ろから手が入ることが条件ですが、ポルシェのような厚手の鋼鈑を使っている車両は綺麗に面だしが出来ます。

今回全ての部品を交換、リペアすると綺麗になってよいのですが車両の年輪、雰囲気を壊してしまう・・・と言うこともあり、適度にオリジナルコンディションを残しつつ作業を進めさせていただきました。

今回トップコート選定にも時間を掛け、艶ののりと引けをチェックしながら最良のトップコートでフィニッシュさせて頂きました。

このあとボディコーティングに回るのですが、塗装職人では見切れない塗膜の肌調整と磨き残しを拾って頂き、がっちりコーティングして完了ですね。

金額は勿論ですが、プランや作業内容も相談しながら最良のボディリフレッシュを御提案できたらと思っています。

今後も良い個体を残していく為に、当社も頑張らせて頂きますよ。

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