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プジョー306カブリオレ ブロアファンリファイン作業

SEEの西城です。プジョー306カブリオレ。

今朝は工場の室内の水道が凍ってました。トイレに溜まっている水も凍ってました。とてもとても寒いです。ブロアファンが回らないとヒーターも効かなくて寒いでしょうから直してみます。

コンソールのカバーを取った図

最初にスイッチ周りが正常かどうか見てみることにしました。ファンモーターも真ん中にあるかと思ったので、ついでに、程度に考えてました。コンソールは、まず一番下のパネルを外します。これはパッチンとはまっているだけなので、隙間から傷つけないようにこじって外します。その上の大きいパネルはトルクスネジ2本で留まっているので、それも外します。留めネジ部分のプラスチックが既に割れています

オーディオ部分の留めネジ

次にスイッチパネルの上に付いているオーディオを外して、さらにマウントも外します。開口部から両脇を見ると、大きいパネルから生えたスタッドがナットで留められているので、そのナットを外すとようやく大きいパネルが外れます。

パネルが外れた図

ハザードスイッチやシガライタのコネクタを3つ外すとパネルが取れます。スイッチパネルはトルクスネジ4本で留まっているだけです。スイッチ部分のコネクタを見てみましたが、太い線が入っていないので、ここには制御信号しか通っていないようです。しかもここにはブロアファンとかレジスタとかもなさそうです。

グローブボックス下

ファンモーターを探してみたら、助手席側のグローブボックスの下にいました。クルマの中心ではなく、端の方にあったのが以外でした。エアコンか何かの金属パイプが邪魔ですが、ブロアアッセンブリはトルクスネジ4本で留まっていました。

ブロアファンアッセンブリ

配線は3ピンのコネクタ1個だけです。コネクタの2本は太い線なので電源ラインのようです。キーオンで12Vが来てます。残りの細い線1本はファンスピードスイッチかエアコンECUから来ているようで、スイッチのポジションによって0.7V4.5Vくらいまで変化します。ということはブロアまでは正常に動いているっぽいです。

モーターとレジスタを摘出

モーターはケースにプラスネジ2本で留まっているので、ネジを取って引っ張るとケースから抜けます。モーターを取ったらレジスタを留めてるネジを緩められるので取り外しました。モーター単体でバッテリに繋いだら勢いよく回ります。ということはレジスタの問題です。

レジスタ

事前情報でレジスタがダメになる事例があるとのことを聞いていたので、よくある巻線抵抗のレジスタをイメージしていたのですが、実際はレジスタではなくモータードライバでした。多分中身はモーターを駆動する大きめのトランジスタのベース電流をコントロール信号で変化させるような回路が仕組まれているのだと思います。ネットで調べると結構壊れているようで、モーターが全く動かなくなったり、逆に回りっぱなしになったりするようです。

自分のクルマならMOS-FETPICか何かでプログラマブルなコントローラとか自作して遊びそうですが、今回は部品取り車から外したパーツを使う予定です。新品は供給がありませんし、有ってもブロアファンアッセンブリで超高価ですし、某国製の社外品は信頼性の点でお客様のクルマには使えません。ということで、部品がくるまでしばし休戦です。

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