TESファクトリーの富澤です。

ルノー・トラフィックのエアコン修理をさせて頂きました。

症状としては効かないのもあるのですが、異音の発生です。異音はただ単にコンプレッサーが入ったり切れたりを5秒サイクルで繰り替えしていました。ゲージをつけて確認した所、高圧が上がりすぎてスイッチが作動して切れたり入ったりしてました。とりあえず、圧が上がらないように抜いてみましたが、全然、冷えません。

この車、SUVで、デュアルエアコン仕様です。

デュアルエアコンといっても配管が2又に分かれているだけですけど。が、エキスパンションバルブってどうなんだろう？と思ってマニュアルを参照したら思い出しました。以前やった事ありましたね。

まずは、バルクヘッドに付いているブロアーユニットを外しました。

すでに高圧パイプは外れています。

で、高圧パイプの内部にあるエキスパンションバルブを外します。バルブといってもオリﾌフィスみたいなものです。しかし、詰まっていると思ったけど、ここまで酷いとは。走行距離も20万KMオーバーなんで仕方がないんですけど。

並行輸入車ということもあり、パーツの入手が難しいかなと思って電気屋さんに相談すると、これでしょと言うことでありました。

他車の部品で微妙に違いますが、径と長さが一緒なんでOKでしょ。

組み付け、機械で規定量(1.2KG弱）入れました。デュアルエアコンなんでガスの量が多い。

無事、エアコンも効くようになり、圧力も安定してスイッチのON&OFFもなくなりました。

ただ、距離からいってこのゴミ、コンプレッサーの摺動カスだと思います。ガス注入時に機械が規定量のオイルも混ぜて入れているので、すぐに壊れる事は無いでしょうが、この修理が一時的しのぎでない事を祈ります。

ちなみにこの機械、

私はガスリフレッシュマシーンと読んでいますが、車輌からガスを回収してオイル量もその時点で測り、ゴミと共に分離して新しいガスをオイルと共に注入します。

なので、効きが悪いと思ったら一度御利用してみてはどうでしょうか?この車みたいに大量のガスを必要とする車は特に入れすぎが多いですし。