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VW コラードG60エアコン、ファンが回っても効かないその訳は?


こんにちは、アーリングのりょうすけです。
引き続き車検整備のコラードG60のお話です。


エアコンが効かない場合、ラジエーターファンの
コントロールユニットを疑ったりしますが、
スーチャー付コラードのラジエーターにはファンコンはありません。
(基本的に16V、VR6、ゴルフ3からは付いています)

なので、エアコンをONにしても効かないのは、Hi側のファンが回らず
コンデンサーが冷えていないからで、これじゃあエアコンも効くはずがありません。
実はそこが罠で、ガスが充分に入っていてもコンデンサーが冷やせなかったら
冷風が出てこないんですね。

ガス圧が充分でもHiファンが回らないと、エアコンの高圧側の圧力が異常に上がります。
すると配管各部のOリングが耐えきれなくなりガスが漏れる!
エアコンシステム自体に問題はなくても、ファンが回らないだけで
圧力が上がりすぎてガスが漏れ出しエアコンが壊れるという悪循環なんです。


この30Aヒューズが切れるとファンが回らず、エアコンが効かなくなります。
対策としてはいかにファンに負荷を掛けないかということと、
年に1回はヒューズを交換することですね。このヒューズが頻繁に切れる場合、
ラジエーターファンのモーターに抵抗があるからで、そもそもラジエーターファンの
交換が必要となります。

ただ、水温が上がることでファンが回るファンスイッチからの電気と、
エアコンからラジエーターファンを回す電気がそもそも別系統から流れているので、
エアコン使用時にHiファンが回らないことに気付きにくいのも事実。
水温が上がるとファンが回る、エアコンONでもファンが回る。
でもガスの圧力が上がったときにHiファンが回らないので、
「少し水温高いな?」くらいにしか思わないんですが、
さすがに近年の夏の暑さだと、いきなりオーバーヒートしたりします!
この当時、本国仕様はエアコンなし車もあったくらいなので…
ドイツは日本より涼しいというのもありますが、
現代の日本では昔の感覚で乗るのは難しいので、
適切なメンテナンスを心がけて欲しいですね。。

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