ランボルギーニ、テクノ・クラシカに2台のロードスターを展示

公開 : 2015.04.15 22:50  更新 : 2017.06.01 02:10

ランボルギーニは、4月15日から19日までの5日間、エッセンで行なわれるテクノ・クラシカに2台の貴重なロードスターを展示する。1台は伝説とも言える1968年のミウラのオープントップ・モデルだ。このクルマは、現在でもプライベート・オーナーのもとにあるもので、オリジナルのボディ・カラーが保たれた素晴らしい状態で保管されている。そしてもう1台は、2013年のヴェネーノ・ロードスターだ。

ランボルギーニ・ミウラ・ロードスターは、3498のシャシー・ナンバーを持つモデルで、1968年1月にブリュッセル・モーターショーで発表された。ミウラP400をベースにしたこのモデルは、世間の高評価にもかかわらず、結局プロダクション・モデルになることはなかった。従って、このショー・モデルのみがワンオフのカタチで現存する1台となってしまったことになる。

デザインは、当時気鋭の若手デザイナーであったマルチェロ・ガンディーニとヌッチオ・ベルトーネによって行なわれた。そのデザインは、いくつかがクーペ・モデルとは異なっている。サイドのエア・インテークが大型化され、ミドに横置きに搭載される350psを発揮する4.0ℓV12へ空気を導く量を確実に増やしている。また、ロワ・ロールバーや、リアのボディワークもシェイプを変更されている。

1969年にこのミウラ・ロードスターは、ニューヨークにあるインターナショナル・リード・ジンク・リサーチ・オーガニゼーション(ILZRO)に売却される。このILZROはジンク、つまり亜鉛の研究機関であったため、ミウラ・ロードスターには亜鉛のコーティングがなされたペイントが施され、Zn75というネーミングで展示された。しかし、その後何度が持ち主に変更があり、現在のオーナーのもとに嫁ぐこととなった。現在のオーナーは、1968年当時の状態である明るいライト・ブルー・メタリックに塗装を戻し、ホワイトを基調としたインテリアに赤いカーペットという組み合わせも復元している。

一方のヴェネーノ・ロードスターは、レーシングカー並みのダイナミックなコーナリング・スタビリティとエアロダイナミクスを持つ合法的なロードゴーイング・モデルだ。エンジンには6.5ℓのV12を搭載。最高出力は750psで、0-100km/h加速が2.9秒と、355km/hのトップ・スピードを持つ。ボディは主にカーボンファイバー製で、その重さは1490kgと軽量だ。

このヴェネーノ・ロードスターは、2014年に僅かに9台のみが生産された。価格は€330万(4億2千万円)であった。

今回出展されるヴェネーノ・ロードスターは、ロッソ・エフェストというスペシャル・カラーをまとった1台だ。

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