Eクラスで導入が予定されている新しいテクノロジー

公開 : 2015.07.08 22:40  更新 : 2017.12.14 12:31

メルセデス・ベンツは、来年発売が予定されている新しいEクラスには、より進化した事故を未然に防ぐ技術と自動運転の技術が採用されるとアナウンスしている。

これは、”ドライバー・アシスタント・パッケージ” のひとつとして数多くの新しいテクノロジーがローンチされるもので、その中にはフリーウェイ、ハイウェイそして街中における半自動運転も含まれるという。

安全性、快適性、そしてストレス解消は複雑に絡み合っている、とメルセデスは言う。”クロス・システム・コンセプト” と名付けられたこのシステムは、通常のドライビングではストレスを解消することに勤めるが、何かがあれば遅れずに危険を察知し、警告を与え、ドライビングを援助し介入するというもの。その結果、事故が起きたとしてもその程度を軽くするという。

”Car-to-X” コミュニケーションは、短距離で相手を認識するもので、交差点内での衝突を防ぐ最も効果的な方法とされる。新しいEクラスは、超音波とレーダーのセンサー、前方、サイド、後方を360°見渡せるカメラを含め、多数のセンサーを備えているのが特徴だ。

EクラスのLEDヘッドランプは、それぞれ84の独立したライティング・ユニットで構成される。このヘッドランプは最も効率のよい照射をもたらすだけでなく、他のドライバーを眩惑しないパターンを作り出すことが可能だ。

パッセンジャーに対する新技術もある。それがサイド・インパクトの際に開くエアバッグで、もちろん怪我を最小限に留めることが最重要だが、そのエアバッグの発する音を最小限に抑え、パッセンジャーの耳を守るというものだ。

また、インテリジェント・ドライブも次のステップに進化したという。これはモーターウェイ、あるいはカントリー・ロードでは200km/hの速度の範囲内で、常に一定の車間距離を前走車との間に保ち続けるというもの。しかも、ドライバーはアクセルとブレーキ操作から開放させるだけでなく、ステアリング操作からもフリーとなる。クルマは、インテリジェント・クルーズ・コントロールと道路脇にある交通標識の制限速度を読みとるカメラによって、自動的に速度がコントロールされる。

アクティブ・ブレーキは、衝突の危険性が差し迫った時にドライバーに警告を与えると共に、適切なブレーキングを行う。メルセデスは、交通渋滞の中でノロノロと走るクルマと停車しているクルマの区別も可能だという。

Eクラスにはオプションとして、ステアリング回避アシストも用意される。これは、歩行者の位置などを正確にキャッチし、歩行者を追い越す時に確実に避けることができるものだ。

ランドローバーが最近、スマートフォンを使ってクルマから離れた場所で駐車することができる仕組みを公開したが、Eクラスにもこのシステムがオプションで設定される。タイトなパーキング・スペースなどにクルマを駐車させるには非常に便利なものとなる。

まったく予想もしなかった新技術も採用された。クラッシュの際の大きな音からドライバーやパッセンジャーの耳を保護するために、クルマのオーディオから短い干渉信号を出し、予め人間の耳の筋肉を作用させ、内耳を守るというものだ。


▶ 海外ニュース / メルセデス・ベンツEクラス、最新スクープ
▶ 海外ニュース / 新型メルセデス・ベンツEクラスの一般公道テスト風景

関連テーマ

おすすめ記事

 

自動運転の人気画像