次世代のアウディRS4は今年の後半にデビューが予定されているが、その最終テストがアバント・ボディで行われている。S4は、既に今年3月のジュネーブ・モーターショーで公開されており、その後をおってRS4がデビューするものと考えられる。

このRS4のプロトタイプは、以前はS4のエンブレムを付けてテストされていたが、大きくなったホイールアーチや、大きなツイン・エグゾースト、そしてアグレッシブなフロント・エンドのスタイリングからは、S4ではなくRS4であることが明白だ。

このRS4は、S4に搭載される354psのV6ターボをベースにチューンナップしたものが搭載される予定で、507ps以上になる予定。これは、510psのメルセデス-AMG C63 Sや、430psのBMW M3に対抗する値だ。ちなみに、現行のRS4は、450psを発揮する4.2ℓのV8が搭載されている。

AUTOCARの取材で、次世代のRS4は、これまでのアバント・ボディだけではなく、サルーン・ボディも追加されることが判っている。特にサルーン・ボディの追加は中国とアメリカの要望に応えたものだ。

以前のRS4は、第4世代のA4が2008年に登場した後、4年後の2012年に追加された。しかし、今回のRS4の登場は、第5世代のA4のデビューから1年後のことになる。アウディのシャシー開発責任者、ホースト・グレーザーによれば、RS4への要望が大きかったことが、RS4のデビューを早めたとしている。