衆泰、ポルシェ・マカンのコピー・モデルを北京に出展

公開 : 2016.04.14 22:30  更新 : 2017.06.01 01:33

衆泰汽車(Zotye)は、今月後半に行なわれる北京モーターショーに、ポルシェ・マカンのコピー・モデルを出展すると発表した。このマカンの完コピとも言えるモデルは、SR8というモデル名が付けられているが、デザイン的にはマカンとほぼ同一だ。その存在は既に昨年から話題になっていたが、はじめて公の場所に出ることになる。

コピーはスタイリングだけでなく、ステアリング・ホイール、コンソール、ダッシュボードなどもマカンのそれに著しく似ている。違うところを探すのであれば、僅かにデザインの異なるヘッドランプや、オリジナルのマカンよりも丸いスクエア・エグゾーストなどだろうか。

エンジンは三菱によって供給される2.0ℓターボで、価格は£17,000(263万円)。これはエントリー・レベルのマカンの£26,553(411万円)よりも遥かに安い。もちろん、法的に訴えられる可能性が極めて高いため、ヨーロッパでは販売されることなく、中国市場限定の販売となると思われる。

SR8は、たびたびヨーロッパ車や日本車、アメリカ車をコピーしている中国自動車産業の最新の例といってもよい。2014年には広州モーターショーでレンジローバー・イヴォークのコピー・モデル、ランドウインドX7を発表して物議を醸しだした。また、テスラも中国の自動車メーカーによってそのデザインをコピーされている。

昨年、世界的な自動車フォーラムで、中国のデザイナーは、彼らが他のメーカーのデザインをコピーしているという主張に高反撃している。長安のデザイナー責任者のチェン・ゼンは、「本当に自動車のデザインは似てきている。状況は混沌としている。」と語った。



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