ヴォール05RRがグッドウッドでデビュー

公開 : 2016.06.16 04:20  更新 : 2017.06.01 01:29

メキシコの2シーター・オープン・スポーツ、ヴォール05のハードコア・バージョンで、サーキット走行に焦点を絞ったモデル、05RRがグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで公開される。その詳細は不明だが、よりアグレッシブなシャシー・セットアップを持つものと予想される。

通常のヴォール05は、2.0ℓのフォード・エコブーストをミドに搭載し、これもフォードから供給される6速マニュアル・トランスミッションを備える。エンジンは、289ps、42.9kg-mで、ギアボックスは6速マニュアルが組み合わせられる。パフォーマンスは0-96km/hが3.5秒、トップスピードは241km/hだ。サーキット走行をメインに考えられたモデルで、そのポジションはアリエル・アトムとロータス・エリーゼの中間に立つものと考えられる。05RRが、このエンジンを更にパワーアップしたものかどうかは現時点では不明。

ヴォール05は、アルミニウム製モノコックに、アルミニウム製ハニカム・パネルを装備。強化プラスティック製のクラッシュボックスがノーズの下に納められているという設計。

ヴォールはそのシャシーがエリーゼの3倍の捻れ剛性を持つとし、そのためサスペンションにもより多くのコンプライアンスを持たせることに繋がっているとコメントしている。また、このヴォール05はサーキット走行を主目的とするが、一般公道を走行可能なロードゴーイング・モデルである。05RRも、サーキットに焦点を絞ったモデルとは言え、一般公道の走行は可能なものと考えられる。

デザインは、ヴォールのイケル・エチェベリアと、トリノのデザイン・スタジオ、エシエテによって描かれた。エシエテは、ランボルギーニやピニンファリーナをクライアントに持つスタジオだ。

「われわれの顧客は、モータースポーツ好きである。」とエチェベリア。「例え今、レーシング・モデルを持っていなくても、キルスイッチやトーイングタグが何であるかは知っている人たちだ。」

このヴォール05にはドアがない。また、インテリアも最小限だ。エチェベリアは「ウィークエンドに一般公道を走っていても、レースカーの雰囲気が味わえるもの。」とコメントしている。

ヴォールはメキシコシティの工場で生産される。1年につき50台の生産能力があるという。最初の市場は、サーキット走行が好きなユーザーの多い英国だという。

ヴォールは、アルベルト・チャパと、ギジェルモとイケル・エチェベリアの兄弟によて設立された。ヴォールは「軽量でハイパフォーマンスなクルマ」を意味する頭文字を組み合わせたものだという。また、その05というナンバーは、キジェルモとイケルの父がのレーシング・キャリアを通して使ったナンバーだという。



▶ 海外初試乗 / ヴォール05

おすすめ記事

 

自動車ニュースの人気画像