BMW M4 GTSに使われたウォーター・インジェクションの採用拡大

公開 : 2016.08.31 04:50  更新 : 2017.06.01 00:42

ボッシュはBMW M4 GTSに使われたウォーター・インジェクション・システムの採用を拡大していくとコメントした。このウォーター・インジェクション・システムは、ガソリンが燃焼する前に、エンジン・インテークに水をスプレーすることで、エンジンの温度を下げ、ノッキングを減らし、よりパワーを稼ぎだすという仕組みだ。ただし、現状ではその分、ガソリンを多く消費することになる。そのため、ボッシュでは、その燃焼効率を上げることを目標に開発に取り組んでいる最中だ。

ウォーター・インジェクションは、最初にBMW M4に用いられたもので、M4 GTSでは5%のパワー・アップが達成できている。ボッシュは、これを更に推し進め、CO2の削減と燃料効率の向上を図るという。実際、国際的な調査機関であるWLTP(ワールドワイド・ハーモナイズド・ライト・ビークル・テスト・プラシジャズ)によれば、CO2の排出量は4%ほど向上するという。

ポッシュのプロジェクト・マネージャー、ファビアーナ・ピアザは、このシステムはスーパーミニからスーパーカーまで何にでも使用できるという。「とりわけ、リッターあたり108ps以上のパワーを持つエンジンに有効だ。しかし、より厳しいエミッション規制に対応するため、このテクノロジーをより多くのモデルに採用していきた。」とコメントしている。

ピアザは、このシステムは基本的にM4 GTSに使用されるものと同一だという。

彼女の同僚であり、このプロジェクトのリーダーであるマーティン・フロンマイアーは、BMWの協力が非常に有益だったとコメントすると共に、以下のように付け加えた。「こういったシステムの開発には、パイロット顧客の虚力が必要なことだ。このシステムボリュームがあがれば、全体的なコストは安くなる。」

このシステムに使われる水の量は非常に少ない。M4 GTSの場合は、トランクに積んだ5ℓタンクに水を充填するだけで、およそ2,900km毎に満タンにすれば良いのだという。また、タンクが空になった場合は、エキストラ・パワーが発揮されないだけで、通常のエンジンとして使用できる。

また、コールド時の場合には、水が凍るのを防ぐために温水を噴射することを考えているようだ。この温水に関しては、エンジンの熱を利用するか、電気的に温めるか未定だという。

「われわれは既に主要な自動車メーカーとウォーター・インジェクションの採用について話あっている。しかし、どのメーカーとどんな話をしているかについては、現時点でお話することはできない。」とフロンマイアーは語っている。しかし、「2019年からはこのシステムが大量生産できることになると思っている。」とも語った。



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