RSシリーズで初のコンパクト・セダン、アウディRS3セダンが初公開

公開 : 2016.09.29 16:47  更新 : 2017.06.01 00:40

アウディはパリ・モーターショーで、A3シリーズの中で最もダイナミックなモデル、アウディRS3セダンを初公開した。

これは400psを発生する5気筒エンジンを搭載し、優れた燃費とシャープなスタイルを備え、RSシリーズとして販売される初のコンパクトセダンだ。

新しい2.5 TFSIエンジンは、従来型より33ps強力な400psの最高出力を発揮。これは、現在世界で市販されている5気筒エンジンのなかで、もっともパワフルなユニットとなる。48.9kg-mの最大トルクは、1700〜5850rpmという幅広い回転域で発生する。

0-100km/h加速タイムは4.1秒で、最高速度はリミッターによって250km/hに制限されているが、オーナーが希望すれば280km/hに引き上げることも可能だ。

軽合金製のクランクケースを採用したことで、エンジン重量は従来の5気筒エンジンより26kg軽量化。このエンジンは、インテーク・マニホールドと燃焼室の両方にガソリンを噴射するデュアル・インジェクションと、排気バルブのタイミングを可変制御するアウディ・バルブリフトを採用している。その結果、燃料消費量を削減しながらも、出力性能を最適化することに成功した。

2.5 TFSIのパワーは、Sトロニック7速デュアルクラッチ・トランスミッションを介して、quattroフルタイム四輪駆動システムに伝達。駆動トルクは、電子油圧制御式の多板クラッチによって、前後のアクセルに可変配分される。

足まわりはプログレッシブ・ステアリング、4リンク式リア・サスペンション、標準モデルよりも車高を25mm下げたタイトなセッティングとなっている。ホイールおよびタイヤは、19インチホイールと235/35タイヤの組み合わせが標準で、フロントについては255/30タイヤがオプション設定される。

また、ノーマルのA3と比較するとフロント・トレッドは20mm広くなっており、それに伴いフロントホイールアーチが外側に張り出している。また、リア・トレッドも、標準モデルに対して14mm広げられている。

スタイリング面ではラゲージ・コンパートメント・リッドに固定されたスポイラーリップが特徴的で、走行中のエアフローを向上させる。リアビューでは、垂直のストラットを備えたディフューザー・インサートと、RSエグゾースト・システムの大きな楕円形テールパイプが目を引く。ボディカラーは、RS専用色のナルドグレーとカタルーニャレッドの2色が、オプションで追加設定されている。

ダークカラーでまとめられたインテリアは、ドアを開けると、RS3のロゴを備えた照明付きドアシルが、ドライバーとパッセンジャーを迎え入れる。標準仕様のスポーツシートには、ブラックのナッパレザーを使用し、バックレストの部分にRSロゴが刻まれた。

さらにオプションで、サイドサポート機能などを高めた、ヘッドレスト一体型のRSスポーツシートも選択することができ、このシートの場合もダイヤモンド・パターンのステッチが採用される。


▶ 2016 パリ・モーターショー

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