第7回 アバルト・デイズ
2016.11.27
日本のアバルト・エンスージァストが属するクラブは、新旧のアバルトを愛してやまないクラブ員で構成されている。その活動の中で最大のイベントとなるのがアバルト・デイズだ。
第7回目となる今年も、恒例のニューウェルサンピア沼津のグリーンを舞台に開催された。アバルト・デイズは新旧のアバルトが製作した車両のみを対象とし、クラブ員のほか一般オーナーの参加も許されるオープンなイベントだ。今回はフィアット・アバルト750デリヴァツィオーネから最新のアバルト124スパイダーまでの50台が集まった。アバルトを代表するモデルが輩出された’50?’60年代からは、フィアット・アバルト750GTザガート、750ザガート・セストリエーレ、フィアット・アバルト850レコルト・モンツァ、フィアット・アバルト1000ビアルベーロ、アバルト・シムカ1300、アバルト・シムカ2000などのアルミボディを纏う珠玉のモデルが並んだ。ベルリーナ系ではアバルトを象徴する1000ベルリーナ・コルサ、1000TCRからフィアット500ベースのフィアット・アバルト595が数多く参加した。
’70年代以降のタイプではフィアット・アバルト131ラリーが5台集まり、131レーシングとあわせ7台が並ぶという、アバルト・デイズが始まって以来の新記録となった。このほかフィアット・アバルト124ラリーが2台、アウトビアンキA112アバルトはちょっと寂しくシャルドヌ・カラーの1台だけだった。
現代のモデルはアバルト500を筆頭に595系、695トリブート・フェラーリから500アセットコルサや全日本ラリーを闘うアバルト500ラリー R3Tといった貴重なモデルも姿を見せた。変わったところではグリフォーネからERCに参戦し、2000年のサンレモ・ラリーのA6クラスで優勝したフィアット・プント・キットカーS1600が並べられた。このマシンはアバルトの名こそないが、アバルト直系のフィアット・コルセで製作された本物で、ハイチューンのエンジンからドグミッションなど半端ない各部の作り込みには驚かせられる。なおこのプント・キットカーS1600は新たなオーナーを捜しているそうだ。
イベントとしては開会式のほかにはビンゴ大会と記念撮影、新海選手がドライブするビポストと124スパイダーの同乗試乗程度の緩いプログラムとされ、その分メンバー同士の歓談に重きが置かれていた。事前の予報では雨模様が予想されていたが、メンバーの行いが良かったのか朝方は日が射すほどだった。こうしてサソリの日は盛況のうちに幕を閉じた。
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‘50年代から’60年代のアバルトを代表するモデルたちが数多く参加した。
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アセットコルサやR3Tなどの特別なアバルト500は別に並べられた。
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現在のアバルト各モデルは、各地から数多くが集まった。
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今回のニュースはフィアット131アバルト・ラリーが5台も集結したことだ。
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フィアット131でその後アバルトが関わったレーシングなども姿を見せた。
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チンクエチェントをベースにする595は各タイプが4台揃った。
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渋いカラーが個性的なフィアット・アバルト750ザガート・セストリエーレ。
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アバルトGTの象徴であるフィアット・アバルト1000ビアルベーロ。
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ラウンドテールのアバルト・シムカ1300初期型もやってきた。
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迫力あるアピアランスを放つのはアバルト・シムカ2000。
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アバルトの原点たるフィアット・アバルト750デリヴァツィオーネも参加
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フィアット・アバルト1000ベルリーナ・コルサも並べられた。
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究極のハコといえるフィアット・アバルト1000TCRは迫力ある姿を披露。
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ヤン・マグネッセンが乗った1000TCRはこのようなカラー。
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アバルト124スパイダーの原点であるフィアット124アバルト・ラリー。
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アウトビアンキA112アバルトはコンペティション仕様が参加した。
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グループ4規定のラリー用に製作されたフィアット131アバルト・ラリー。
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希少なフィアット・リトモ・アバルト125TCもやってきた。
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49台限定で製作された500アセットコルサは2台が並んだ。
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全日本ラリーを闘うアバルト500ラリー R3Tは真貝選手と共に参加。
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2000年のサンレモ・ラリーでクラス優勝のフィアット・プントS1600。
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参加者全員で記念撮影を行った。メンバーの行いが良かったのか、雨の予想だったが朝方は日が射すほど。
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ニューウェルサンピア沼津のグリーンには、’50年代のモデルから、最新の124スパイダーまでが集まった。
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イベントを終えキャリアカーに乗るレコルト・モンツァと1000ビアルベーロ。何ともマニアックな光景だ。