BMW E3エステート コンディション「新車以上」 実走状態は現存唯一、販売へ

公開 : 2018.11.09 21:25

BMW E3セダンをベースに12台がコーチビルトされたエステート仕様の現存する唯一の走行可能な個体が販売されています。3台のドナー車を使用してレストアされ、新車以上の極上コンディションに仕上げられています。BMWミュージアムも興味を示しているようです。

もくじ

E3セダンをベースにコーチビルト
当時最速のエステート
類い稀なコンディションに
スムーズな走り 1185万円で販売中

E3セダンをベースにコーチビルト

このクルマは世界で唯一、実走状態で現存するBMW E3エステートだ。このクルマをしらないひとのために解説しておくと、これは70年代のBMW E3セダンをベースにコーチビルドされたクルマだ。12台が製造されたといわれている。

このうち、少なくとも3台がスクラップされ、2台がワゴンに改造され、残りは行方不明だ。したがって、このJGT 587Nは現在所在が確認されている唯一の実走車両だ。

英国では1960年代や70年代にコーチビルトのエステートが登場し始めた。しかし、多くの場合それらはラドフォードやクレイフォードなどのような小規模のスペシャリストによるもので、BMWなどのような大企業が手がけることはなかった。

しかし、BMWの英国へのインポーターであるBMWコンセッショナリーズがこの特注エステートを発案したのだ。テムズ・ディットンにある英国最大のディーラー、ラングレー・モーターズの協力を得て、経験豊富なFLMパネルクラフトとともに開発にあたった。

この開発のカギとなったのは、適合するリアエンドを持つ他車を見つけることであったという。パネルクラフトのボス、ノビー・フライはクレイフォードのアイデアを借り、オースティン・マキシのリアを使うことにした。

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