メルセデス・ベンツS300ブルーテック・ハイブリッド

公開 : 2013.07.06 20:00  更新 : 2017.05.13 12:51

■どんなクルマ?

旧メルセデス・ベンツSクラスのS250用として搭載されていた2.1ℓ4気筒ディーゼルは、ハイブリッドを構成するコンポーネンツとして新しいSクラスにも引き継がれた。S300ブルーテック・ハイブリッド用のエンジンとして搭載されたのである。

S300ブルーテック・ハイブリッドは、115g/kmというCO2排出量と、22.7km/ℓというSクラスの重さとサイズからは俄には信じがたい高効率なモデルである。その値は、小型のファミリー・ハッチバックと同程度と言って良いだろう。しかも、メルセデスのエンジニアは燃費については、右足に注意すれば25km/ℓも可能かもしれないとコメントしているのだ。

■どんな感じ?

現実の燃費は、公表値よりも良くはない。しかし、その数字は非常に印象的であり、これがヘビー級のラグジュアリー・サルーンであるということを忘れてしまうほどである。その一方で、パワートレイン自体は、Sクラスの車格から想像するほどの滑らかさと洗練さを持っていないのも事実ではある。

しかし、そのエンジン・サウンドが特にうるさいということではない。6気筒や8気筒ほどではないが、そのノイズは上手く遮蔽されているからキャビンに入り込むことはない。とはいうものの、残念ながら、そのバイブレーションまでは完全に遮断できていないようあ。些細な振動ですらキャビンで感じてしまうことは、Sクラスとしてはあってはならないことかもしれない。

パフォーマンスは充分だ。低速や中速域でスロットルをオフにした場合、電気モーターだけのパワーで走ることもできる。その素晴らしい乗り心地とキャビンの快適さはSクラスそのもので、それが燃料を多く使わなくても味わえるのは、大きな魅力かもしれない。

■「買い」か?

ダウンサイジングされたSクラスと言えるだろう。もちろん、決して悪いクルマではないが、われわれが期待していたSクラスのパワートレインではないことも確かだ。このモデルは2014年の第一四半期に£65,000(980万円)という価格で登場する予定だが、同じ価格帯には、より洗練されて、燃料効率も決して悪くないS350ブルーテックがラインナップされるのだ。

(マーク・ティショー)

初試乗 / メルセデス・ベンツS500L
初試乗 / メルセデス・ベンツS350ブルーテックL SEライン

メルセデス・ベンツS300ブルーテック・ハイブリッド

価格 £65,000(980万円)
最高速度 240km/h
0-100km/h加速 7.6秒
燃費 22.7km/ℓ
CO2排出量 115g/km
乾燥重量 NA
エンジン 直列4気筒2143ccターボ・ディーゼル + モーター
最高出力 228bhp
最大トルク 30.1kg-m
ギアボックス 7速オートマティック

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