【跳ね馬のマークが救う】フェラーリ 人工呼吸器のパーツ製造で貢献 新型コロナウイルス

公開 : 2020.04.17 17:31  更新 : 2020.04.17 19:04

フェラーリのマークが入った医療部品。これは、「人工呼吸器のバルブ」です。新型肺炎の医療現場をサポートするために、マラネッロの工場で製造がはじまりました。プロトタイプ車両をつくる部門の技術が活きました。

プロトタイプ作成の技術、医療現場に

新型コロナウイルスの感染拡大が深刻なイタリアで、伊フェラーリも医療現場のサポートを始めている。

同社マラネッロの工場で、人工呼吸器のバルブ、さらに防護マスク用の付属パーツの製造を開始したのだ。

新型肺炎の患者を救うために伊フェラーリが製造する人工呼吸器のバルブ。
新型肺炎の患者を救うために伊フェラーリが製造する人工呼吸器のバルブ。

新型肺炎の対策に活躍する人々を助けるこれらのパーツは、フェラーリ社のプロトタイプ車両を作る部門において製造されている。同部門の造形技術が、こうした熱可塑性コンポーネントの生産に役立ったわけだ。

一部の人工呼吸器用バルブは、ダイビング用品メーカーのマレス(MARES)社によって開発されたもの。呼吸器疾患に苦しむ患者を支える緊急マスクを作成するため、マスクにフィットするようにカスタマイズされている。

防護マスク用の付属パーツは、シュノーケルマスクをカスタマイズしたもので、感染リスクに晒される医療従事者を保護するために利用される。

フェラーリでは、関連各社と連携し、これから数日のうちに数百の機器を製造する予定としている。

同社は、「イタリア市民保護局の調整のもと、ベルガモ、ジェノア、モデナ、サッスオーロを含むイタリア各地の病院や、ボローニャ近郊のメディチーナの町の医療従事者にも提供する」としている。

おすすめ記事

 

自動車ニュースの人気画像