BMW M3、M4がティザー・ビデオで公開

公開 : 2013.12.11 20:30  更新 : 2017.06.01 02:14

BMW M3とM4がティザー・ビデオで公開された。それは非常に短い時間のプレビューとなっているが、既にM3、M4のスペックは広く知られるものだ。

新しいM3、M4は、424bhpを発揮する3.0ℓダイレクト・インジェクション・ツインターボの6気筒を搭載する。トルクは51.0kg-m以上と公表されている。この新しいエンジンは、内部開発コードS55 B30というもので、φ84.0のボアと89.6mmのストロークというサイズは、標準的な3.0ℓ6気筒ターボのM55と共用する。エンジンはオール・アルミニウム製で、第4世代のM3(S65)よりも990cc排気量は小さくなっている。4.0ℓV8ノーマル・アスピレーション・ユニットは、第4世代のM3クーペ、サルーン、コンバーチブルに搭載され6年間使われたことになる。

新しいS55 B30は、初代M3から通算して最も小さい排気量となる。そのベースは1991年にデビューした2.3ℓ4気筒ユニットであるS13 B23だ。第4世代の4.0ℓに対し、シリンダーを2本失い、排気量が25%縮小されたにもかかわらず、そのパワーは10bhp上がっている。しかもその424bhpは7500rpmで発生するという。旧いS65の4.0ℓは414bhp/8300rpmだった。

リッターあたりのパワーは142bhp。これは旧いV8よりもリッターあたり38bhp大きい数値だ。また、最新のM5、M6クーペに搭載される4.4ℓツインターボV8に対しても、1リッターあたり16bhp大きい。レブ・リミットは7600rpmになるというが、これはまだ公式な数値ではない。

このエンジンの特徴として、剛性を上げるためのクローズド・デッキ・デザインが挙げられる。重量を抑えるために、従来の伝統的なボア・ライナーはスプレー・コーティングに変更されている。また、鍛造のクランクシャフトと軽量ピストンが組み合わせられたことによって、レスポンスが向上している。

カーボンファイバーが一部に使用される新しいM4クーペでは、1500kg未満というボディ重量になるとされる。これは、第4世代のM3クーペの262bhp/トンよりも、パワー・ウエイト・レシオが向上していることを表す。予想では、284bhp/トンと思われる。

更に、より軽量なモデル、おそらく伝統的なCSLというネーミングが与えられる、軽量シートを持ち、装備を極限まで削ったモデルもM4のバリエーションとして考えられているようだ。BMW Mディビジョンのボス、フリードリッヒ・ニチェケは、1400kgそこそこの重量に収めることを狙っているようだ。

トルクに関しては、S55 B30が2000rpm未満で51.0kg-mを発揮することがアッく人されている。ノンターボのS65は40.8kg-mを3900rpmで発生した。この低回転で強力なトルクを発する点について、Mディビジョンの開発主任であるアルバート・ビーアマンは新しいM3、M4のパフォーマンス・アップのためには必須であったと評している。2000rpm時に発生するトルクは、S65の70%アップになるという。

ギアボックスも大幅に強化されているという。ZF製の6速マニュアルが標準だ。ツイン・プレート・クラッチを持つこのギアボックスは、S65よりも12kg軽量化されているという。また、パドルシフトを持つゲトラーク製の7速デュアル・クラッチもオプションとして設定される。

リミテッド・スリップ・デフは電動アクチュエーターを使用するもので、M5やM6と同様ロッキング・ファクター100%が可能だとうう。また、ブッシュ類には従来のゴム・ブッシングを使わず、直接ボディにボルト留めされる方式を採用している。これらによって、とても正確なボディ・コントロールと、ロールの減少につながったという。サスペンションはフロントが5kg、リアが3kg、合計で8kgが標準的な3シリーズ、4シリーズよりも軽量化されている。昨年後半にメルセデス・ベンツAMGからBMW Mディビジョンに移籍してきたアルント・マイヤーがそのチューニングを行っている。

タイヤ・サイズはフロントが255/35ZR19、リアが275/35ZR19のミシュラン・パイロット・スーパースポーツが装備される。

ステアリングはM3としては初の電気機械式だ。それは旧いM3の油圧よりも改善されているとビーアマンは主張している。

最新のM5と同様に、ドライバーは3つのドライビング・モードが選択可能。エフィシェンシー、スポーツ、スポーツ・プラスの3つだ。それぞれ、ステアリング、スロットル・レスポンス、ギアシフト・タイミングが調整される。また、ダンピングはコンフォート、スポーツ、スポーツ・プラスの3つを選択可能だ。

まだ公式の0-100km/hのタイムはアナウンスされていないが、新しいM4クーペは旧いM3クーペの4.8秒よりも速いという。AUOTCARでは4.5秒をマークすると見ている。

トップ・スピードはすべてのMモデルと同様、標準仕様ではリミッターによって250km/hに抑えられる。

CO2排出量はヨーロッパのテスト・サイクルで200g/km未満をマークしているという。これは旧M3クーペよりも90g/km以上も向上した値だ。また、燃費も、アイドリング・ストップとブレーキ回生装置の影響もあって、11.7km/ℓと好数値をマークする。

この新しいM3、M4は、初期の1シリーズMクーペと類似しているように思われるが、ビーアマンによれば、この2車の間にはほとんど共通点がないという。

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