メルセデス・ベンツC250ブルーテック AMGライン

公開 : 2014.03.11 22:50  更新 : 2017.05.23 16:45

■どんなクルマ?

全てが一新されたメルセデス・ベンツCクラスだ。この前のモデル、W204は7年という長いモデル・レンジを持っていたので、この新しいW205も2021年になるまで第5世代にバトンタッチすることはないだろう。

インテリア、エクステリア共に、新しいCクラスはメルセデスの言うように「無料でビジネス・クラスにアップグレードされたような感じを持つ」という言葉がピッタリかもしれない。そのキャビンは美しく、同じクラスのどのモデルと比べても最高に洗練されている。ボディ・サイズは僅かに大きくなったものの、W204よりも70〜100kg軽く仕上がっている。また、空力的にもメルセデスのアナウンスを信用するならば約20%も向上している。従って、旧Cクラスよりも1クラス上へジャンプアップしたような感覚があるのだ。

エンジンとギアボックスは、リファインされるか新しいものとなっている。そして、トリムはSE、スポーツ、AMGラインの3つが用意される。

価格はC200SEの£26,000(450万円)からスタートし、C250 AMGラインの£35,000(600万円)までとなっている。今回試乗したC250ブルーテックは£30,000(515万円)という吊るしの価格だが、メルセデスの特徴とも言える長いオプション・リストがあう。試乗したモデルは、ほとんどのオプションが選択されており、AMGライン・トリムとエア・サスペンション、ドライバー・アシスト・オプションなどで価格は£35,000(600万円)となっている。確かに価格は高いが、このターボ・ディーゼルのCクラスは支払った価格以上のものをもたらしてくれるはずだ。

エンジンは2.1ℓの4気筒で、パワーは204ps/300-4200rpm、トルクは50.9kg-m/1400-2800rpmという値。ギアボックスはパドルシフト付きの7速オートマティックだ。0-100km/h加速は8.1秒で、トップスピードは250km/hとなっている。

AMGラインの装飾を施したCクラスは、スリークには見えないかもしれないが、そのモットーは高い経済性と低公害だ。燃費の23.3km/ℓ、CO2排出量の113g/kmという値は、0-100km/h加速8.1秒という数値よりも重要なものだと言えよう。

■どんな感じ?

運転して感じるのは、驚くほど魅力的なクルマであるということだ。電気式のサポートを持つラック・アンド・ピニオン・ステアリングは、燃費の向上に寄与している以上に、息を飲むような正確さを持っている。大部分のコーナーで、ミリ単位でそのノーズをコントロールすることができるのだ。

シャシーも、今回試乗したモデルについては、どの点から見ても素晴らしいものだった。ほとんどの道で、華麗でしなやかな足を見せてくれた。ドライバーの入力に対して、何が求められているのかを正確に理解して、ドライブを楽しむためのセッティングが自動的に選択されているかのようだ。

もちろん、BMW 3シリーズのようなドライバー向けのセッティングではない。しかし、心休まるドライビングが提供される上に、BMWとおなじぐらいキビキビとした動きを見せてくれる。もし必要とあれば、新しい”アジリティ(機敏)”ボタンをプッシュすれば、更にクルマの反応は良くなる。

ドライブ・モードは、エコからインディビデュアルまでの5段階に切り替えられる。インディビデュアルでは、エンジン、ギアボックス、ステアリング、スロットル、ダンパーをそれぞれ好きなセッティングにすることも可能。それぞれの関連性は解除される。従って、エンジンとギアボックスはスポーティにしながらも、最も柔らかいダンパーを選ぶことも全く問題なくできるというもの。それ以外の4つのモードは、それぞれのセッティングに合わせて最適な組み合わせが用意されるというものだ。

残念なのは、丸いコマンド・ボタンの後ろに位置するタッチパッド・スクリーンだ。これはクルマの様々システムをコントロールするのに使うもの。これが意外と使いづらかったのだ。

しかし、大部分において、新しいCクラスは、非常によいものを提供してくれている。豪華なインテリア、ステアリング・フィール、乗り心地、ブレーキ、ハンドリングなどは素晴らしいのひとこと。また、新しい7速オートマティックので気も良い。

不満もないわけではない。まずは、特にクルマの外で騒がしいエンジン。2つめはアジリティを選ばない限り意外とダルなセッティング。そして3つめは1550kgのボディを動かす50.9kg-mのエンジンは、期待以上のパフォーマンスを発揮しないことだ。

■「買い」か?

2、3の注意点を除いては買いだ。確かに、このモデルが遅い感じはしない。しかし、最もスポーティなCクラスやBMW 3シリーズのようなミッドレンジでの爆発力はない。全体的な印象は、まずまずのエンジンを積んだ素晴らしいクルマといったところだろうか。もし、あと2気筒余分にボンネットの下に収まっていれば、文句ないクルマとなるだろう。

(スティーブ・サトクリフ)

メルセデス・ベンツC250ブルーテック AMGライン

価格 £35,455(610万円)
最高速度 250km/h
0-100km/h加速 8.1秒
燃費 23.3km/ℓ
CO2排出量 113g/km
乾燥重量 1550kg
エンジン 直列4気筒2143ccターボ・ディーゼル
最高出力 204ps/300-4200rpm
最大トルク 50.9kg-m/1400-2800rpm
ギアボックス 7速オートマティック

▶ 海外初試乗 / メルセデス・ベンツC250

関連テーマ

人気テーマ

 
最新試乗記