スズキ、環境技術への取り組みを発表

2014.04.17


スズキは16日、今後の環境技術の取り組みについて記者発表を行った。

大きな柱は4点。第1は、次世代プラットフォームの開発だ。骨格部の形状を見直すことで、剛性を向上させながらも補強の廃止や板厚の縮小が可能となった新しいプラットフォームでは、現行のものに比べ最大15%の軽量化を実現しているという。

2番目はエンジンの高効率化。スズキはガソリン・エンジンについては平均熱効率40%を目指すとしている。また、ディーゼル・エンジンについては自社製の2気筒エンジンを開発し、新興国向けのモデルに搭載予定だという。

3番目はAGS(オートギヤシフト)の開発だ。これは、AMT(オートメイテッド・マニュアル・トランスミッション)をベースに開発したもので、エンジンとの協調制御により変速ショックを大幅に減らすことに成功した。またAGSは基本構造がマニュアルミッションであるため、マニュアル車同等の低燃費を達成できるという。

最後がハイブリッド・システムだ。スズキが開発しているのはエネチャージを発展させたISG技術である。これは減速時のエネルギー回生量を増やすことで、使用できる電力が増加し、その分を加速時にモーターアシストへ回すというもの。ISG技術を取り入れた新システムでは従来に比べ回生量の30%アップが見込めるという。

スズキは、3月末までにエネチャージ搭載車の販売が累計52万台に達したと発表しており、今後もトップクラスの環境性能の実現を目指して環境技術の開発を続けて行くとしている。

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