ストリートライフの吉野です。

「しばらく乗ってなかったら、エンジンがかからなくなっちゃった！」ということで不動状態でやってきたのはランチア･デルタ エボ1。実はこんな感じで担ぎ込まれてくるデルタはヒジョーに多いんです。

イグニッションONで燃料ポンプが動いていないことを確認すると、まずは燃料タンクを降ろします。タンク内に設置された燃料ポンプを取り出してみると、案の定、朽ち果てていました。

鉄製のステーはビッシリとサビに被われ（酷い場合は消失しています）、ゴムパーツはガソリンに侵されてグズグズに崩れていますね〜。タンク内に浸かっていたホースもボロボロです。緑色の渦巻きは分厚い緑青に被われた銅製パイプです。タンクの底にも変質したガソリンと砕けたゴムの破片がこびりついています。これじゃあエンジンはかかりませんね。

というわけで、眠りデルタの定番作業であるタンク内清掃と燃料ポンプの交換を行います。左右タンクをつなぐブリーダーパイプも樹脂製で未対策だったので金属製の対策品に交換します。

動いていなかった期間は2年ほどとのことですが、燃料ポンプ周りは全滅でした。動いていなかったということもありますが、燃料タンクに手をつけていないデルタのタンク内はどのクルマも同じような状態になっています。また、燃料ポンプなどを交換していてもインタンクホースが耐ガソリンでないとすぐにダメになってしまいます。燃料ポンプを交換したことがないというデルタはお気をつけください。