ストリートライフの吉野です。
　
とてもキレイなランチア・デルタ EVO2。
2ケタナンバーで、お客様が新車から乗られているクルマです。
　
こちらのお客様、いままでずっとクルマを診てもらっていた
メカニックさんが体調不良でお店を閉めておられるとのことで
弊社には初めて来店されました。
　
　

当初は「簡単に車検を通してほしい」とのご希望でしたが
走行距離は30年で28万km近くに達していて
これまで各部の不調をだましながら乗られてきていたようで
お客様のお話を聞いたり、各部の点検を行うにつれ、
あちらこちらの不具合も見えてきました。
　
　

「ガソリンを満タンにすると車内がガソリン臭い」と言われるので
クルマの下からガソリンタンクをのぞき込むと、
お決まりのブリーダーパイプのナイロンナットが割れていて
番線で補修した形跡がありました。
　
その他にもワイパースイッチをOFFにしても定位置で止まらないと聞き、
「こんなの部品あるのに替えてないんですか？」と私が驚くと
「えっ、部品あるんですか」とお客様も逆に驚かれる始末。
　
当初は「簡単に」とのお話でしたが、「しっかりと直してほしい」
ということになり、結果としてはかなり費用も掛かってしまいましたが
見違えるように良いクルマになりました。
　
　

別に他の工場さんを腐すつもりはないですが、そのお店の修理に対する考え方や
車種による得意不得意もあるかと思います。
長年のお付き合いもあると思いますが、どうしても直らないという場合は
セカンドオピニオンを求めてみるというのも、大好きなクルマのコンディションを
維持して行くには、時として必要なのかもしれませんね。