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2ZRロータス用スポーツマフラー サーキット走行でのトラブル 1000度超の排気で消音材が溶ける!


こんにちは、MT-DRACOの高田です。
好評を博しております、2ZRエンジン搭載ロータス用・保安基準適合スポーツマフラーですが、
不具合というか、2件ほどトラブルが発生しました。

いずれもサーキット走行オンリーという、かなりシビアな走行を繰り返しての不具合ですが、
製品自体の問題かどうかを確認するため、さっそく問題のあったマフラーを切開し、確認しました。


メイン太鼓内部から異音があったとのことで、パンチングパイプの破損を疑っていましたが、
内部構造およびTIG溶接の不良などは確認できず。
しかしながら驚愕の実態が明らかに!


な、な、なんと
消音材として入っているステンレスウールとアドバンテックス連続長繊維が
溶けてデブリ状になっていました。ステンレスウールが溶ける!?

アドバンテックスウールの対応温度は1000度。


過去20数年で初めての現象です。
一般的にマフラーに用いられるグラスウールの耐熱性能は600〜800度といわれています。
マフラー内部が1000度を超えるというのは、マフラーの問題ではなく
エンジン側のセッティングとそのレイアウトに問題があります。
しかもノーマルエンジンとの組み合わせで発生している事象ですので
サーキット全開走行という環境では、排気系に関しましては
ある意味消耗パーツと割り切っていただくしかないというのが現状です。

レギュレーション上可能かどうかはわかりませんが、
レースでの使用ではマフラーレイアウトをサイド出しに変更して、
メインマフラー本体への冷却風の取り込みなどの対策が必要かと思われます。

一般公道での使用であれば全く問題はないと思いますが
ロータス・エリーゼ/エキシージのスーパーチャージャー付きエンジンは
自然吸気と比べた場合、その排圧と排気温度がかなり高いということを考慮して
それなりの対策を施すのが良いと思います。

MT-DRACOのポリシーとしましては、
製品自体の品質に問題がある場合は、基本的に対応しておりますが、
サーキットの限界領域での使用に関してはお客様の自己責任となります。
それにしても超高性能の消音材が溶けるという、初めてのトラブル。
ドライバーさんはおそらくかなりの全開率の高さ。
百戦錬磨の強者と思われます。
 
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