ヴォグゾール、ビュイックと新しい提携を模索

公開 : 2012.02.17 11:10  更新 : 2017.06.01 00:54

オペル-ヴォクゾールは、GMがアメリカと中国向けに用意するビュイックのモデルと一緒になって、”まったく新しいグローバル・ブランド”をつくるための連携を始めたと、CEOのカール・フリードリッヒ・ストラックが話している。

親会社であるGMによって、イギリスとドイツのこのグループの担う世界的戦略が再定義されたのだという。オペル-ヴォクゾールは「それぞれの地域に特化したクルマづくりを行う」ことが役目であり、中国やロシアのような急速に拡大している市場に集中することだともいう。

「オペルはプレミアムなプロダクトには慣れていないが、インシグニアでそれを開始したところだ。ディーラーとカスタマー・サービスを改善しはじめたが、それは長旅になるだろう」とストラックは言う。「オペル-ヴォクゾールの取るべき戦略は非常にクリアで、しかもその戦略はうまく組まれている。」と。また、デトロイトのボスもGMヨーロッパの成功を望んでおりそのためには”何でも助ける”とまで言ってくれているという。

但し、ストラックに不安がないわけではない。ウォールストリート・ジャーナルによれば、GMの首脳部は、エルズミーア・ポートとボーフムの工場の閉鎖を含む大幅なGMヨーロッパの縮小を検討しているという。丁度1年前、アントワープの控除を閉鎖し8300人もの雇用を打ち切ったことにより、1年につき240億円の節減を果たしたというのがその背景にある。

ストラックは、オペル-ヴォクゾールがGMビュイックの無くてなならないパートナーとなると信じている。インシグニアがベースとなったビュイック・リーガルや、もうすぐ発表されるオペル-ヴォクソール・モッカ(これは今年のデトロイトではビュイックのバッヂをつけて発表された)を例として、今後も分担して協力する体制が築けるという

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