BMW M6コンバーチブル

公開 : 2015.06.09 23:30  更新 : 2017.05.23 10:25

今回のテスト対象はフェイスリフトしたばかりのM6コンバーチブル。注目すべくはM6のコンバーチブルの立ち位置である。

■どんなクルマ?

2015年に入って、BMWは6シリーズにマイルドな変更を施した。

標準グレードのスタイリングの調整、装備のアップグレードなどがその内容であるが、最新のM6に至っては、まさに ‘ウォーリーをさがせ!’ 状態の変更点の少なさである。

具体的にはLEDのヘッドライトを標準化し、エアコンの操作ボタンの周囲にグロス・ブラックの仕上げを施したことなどが挙げられる。

560psのパワーは4.4ℓのツイン・ターボV8ユニットから引き出される。パフォーマンス・パッケージを選べば、最高出力を575psまで引き上げることも可能だ。

さらにMディビジョンが用意するコンペティション・パッケージを選ぶことも可能。こちらの場合は最高出力は600psまで引き上げられる。

■どんな感じ?

すでにコンペティション・パッケージをオーダーすることはできるが、装備済みのモデルが英国内にはまだないため、標準のM6を走らせることにした。

アクセル・ペダルを深々と踏み込むと、2対のターボが回りはじめるまでにほんの一瞬だけ待ち時間がある。

しかし回り始めてからは、可能な限りの酸素をコンバスチョン・チャンバーに吸い込みながら、極めて力強い推進力を披露する。

この時、ヘッドアップ・ディスプレイに表示された数字に目をやると、にわかに信じがたい速度が表示されている。

ルーフを開くと、聴き心地のいいサウンドがより一層耳に届く。ドロドロとしたV8サウンドではなく、クリアでエッジの効いた高めの音だ。

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