ポルシェ911の4WDモデルを発表

公開 : 2015.10.07 22:50  更新 : 2017.06.01 02:03

最新世代の911クーペ、カブリオレの4WDモデル、カレラ4とカレラ4S、そして911タルガの4WDモデル、タルガ4とタルガ4Sが発表された。

ターボチャージドエンジンは、パワフルかつ低燃費になり、改良型4WDと組み合わせることでダイナミクスと走行安全性を高めている。これにくわえ、車高を10mm低く設定したアダプティブPASMシャシー(ポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム)によって、サーキットにおけるスポーツ走行とリラックスしたロング・クルージング性能をともに向上した。

また、カレラ4Sにオプションでリア・アクスルステアが用意される。これは、ターンインにおける911の俊敏性と高い速度域での車線変更時の走行安定性を向上させるもので、同時に最小回転径を0.4m小さくして、市街地での操縦性を高めている。

エクステリアについては、最新世代の911カレラの4WDモデルは、4灯のデイタイム・ランニングライトを備えたヘッドライト、リセスカバーのないドア・ハンドル、3Dデザインのリアガーニッシュ、改良型バーチカル・ルーバー付リアリッド、4灯の特徴的なブレーキライトを含む新型リア・ライトなど、新世代911モデルの意匠を踏襲している。

911タルガは、オリジナル タルガのように、Bピラーの代わりとなる特徴的なワイドバー、フロントシート上部のリムーバブル・ルーフセクション、およびCピラーなしのラップアラウンド・リアウインドウを備える。ルーフはスイッチを押すだけで開閉し、ソフトトップはリアシート後方に収納することができる。

刷新された水平対向エンジンは、走行性能、ドライビングプレジャー、および効率性において最高のレベルを実現したという。911カレラ4と911タルガ4の3ℓ6気筒ツインターボ・エンジンは、最高出力370ps、最大トルク45.9kg-mを発生し、Sモデルでは、最高出力420psと最大トルク50.1kg-mを発生する。先代比20ps上回るダイナミック性能を達成しながら、燃費を12%向上した。

これにあわせカレラ4Sは、改良型コンプレッサーを装備したターボチャージャー、専用エグゾーストシステムの採用、エンジン・マネージメントのリファインを実施した。

加速性能については、電子油圧制御4WDを組み込んだ911カレラ4が、初めて後輪駆動モデルを上回った。911カレラ4のPDKとスポーツクロノパッケージ仕様車(オプション)の0-100km/h加速は4.1秒(先代比-0.4秒)、911カレラ4Sでは3.8秒(同-0.3秒)。カレラ4Sカブリオレとタルガ4のPDKとスポーツクロノパッケージ仕様車については、それぞれ+0.2秒のパフォーマンスとなる。最高速度は287km/hから305km/hを達成した。

燃費は911カレラ4カブリオレのPDK仕様車が、7.9ℓ/100km。911カレラ4Sカブリオレと911タルガ4SのPDK仕様車は、8.0ℓ/100km。

このほかにもオプションのスポーツ・クロノパッケージでは、ノーマル、スポーツ、スポーツ・プラス、カスタムの4つのドライビング・モードをロータリー・スイッチで選択できる。これは、PASM、ダイナミックエンジンマウント、PDKシフトプログラム、スポーツエグゾーストシステム(装備時)などを組み合わせて独自のセッティングを可能にするもの。PDK仕様には、スポーツレスポンス・スイッチが追加され、追い越し時などに、ドライブトレーンが20秒間フル加速するように設定される。

なお、ポルシェ ジャパンは、10月13日より、911カレラ4および同カブリオレ、911カレラ4Sおよび同カブリオレ、911タルガ4、911タルガ4Sの予約受注を開始する。

価格は、カレラ4が13,720,000円から14,371,000円。カレラ4カブリオレが16,100,000。カレラ4Sが16,470,000円から17,121,000円。カレラ4Sカブリオレが19,130,000円。タルガ4が16,100,000円。タルガ4Sが19,130,000円。

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