レクサスLF-FCは2020年に生産開始

公開 : 2016.02.19 22:15  更新 : 2017.12.14 12:31

レクサスはLF-FCを2020年までに生産開始を目指し、その前にプロダクションを前提としたコンセプト・モデルを発表するとした。LC500hのラウンチ時に話したところによれば、豊田章男社長は、この2010年代の終りをその目標としているようだ。

昨年の東京モーターショーではじめて姿を表したLF-FCは、レクサスの将来のフラッグシップ・サルーンのデザインとテクノロジーを先見したモデルとされている。

エクステリアは、将来のレクサス・フラッグシップを示唆するスタディモデルとして、レクサス独自のデザインフィロソフィーである「L-finesse」に基づいたダイナミックかつ洗練された美を追求。より大胆に進化したスピンドルグリルから始まる骨太な骨格に、前後ホイールアーチが融合する造形は、加飾やキャラクターラインに頼らない普遍的な美しさを表現している。

インテリアは、先進的でありながら人を優しく包み込む豊かな空間を追求。ドライバーの着座姿勢に対し、空間を上下二層に分け、上部は開放感をもたせると共に運転に集中できる造形とし、下部は上質なピュアアニリン革を豊富に使用したシートや、匠の技による杢目のステアリングやドア・オーナメントの縫製などが、次世代のラグジュアリーを演出している。また、ジェスチャー・コントロールによるインフォテインメント・システムを持つ。更に、リア・シートのパッセンジャーのためにもタッチ・スクリーンのインターフェースが採用されている。

パワートレインには、燃料電池技術と前輪にインホイール・モーターを採用し、走りの楽しさも兼ね備えた燃料電池自動車(FCV)を採用。高出力のFCスタックとパワー・コントロール・ユニットをエンジン・コンパートメント内に配置、水素タンクをT字型に配置し、最適な前後重量配分を実現することで、優れた操舵応答性を確保している。また、メイン駆動を後輪とし、前輪には、軽量かつ高出力のインホイール・モーターを搭載することで四輪駆動仕様となり、前後輪の駆動力制御をきめ細かく行えるため、安全かつ高次元な操縦安定性を実現した。

ドライビング・モードは、クルージンとアクセラレーションの2つのモードを持つ。クルージング・モードではバッテリーを再充電するための仕事に比重がおかれ、アクセラレーション・モードではその名の通り加速重視の最大出力が発揮される。

自動運転技術で全ての人が、安全、スムース、自由に移動できることを追求している。従来からのレクサスの「統合安全コンセプト」に基づいた安全技術に加えて、クルマが高度な認識・予測判断を行う「運転知能(Driving Intelligence)」、車車間・路車間通信を活用した「つながる(Connected Intelligence)」、さらにドライバーの状態認識や、ドライバーとクルマが連携しチームメイトの様に助け合う「人とクルマの協調(Interactive Intelligence)」を含んだ自動運転技術を搭載した。

その他、ルーフにはシースルー・ソーラーを採用。また、熱可塑性CFRP(炭素繊維強化プラスチック)を一部使用するなど軽量化が図られている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

自動運転の人気画像