アルファ・ロメオ・ジュリア2.0マルチエア

公開 : 2016.05.17 23:50  更新 : 2017.05.29 18:24

2.0ℓガソリン・エンジンを搭載したジュリアは現代のアルファ・サルーンにあらたな解釈を提示した。

■どんなクルマ?

このページをご覧になっている読者は、おそらく既に、510psを叩きだすV6ツイン・ターボを搭載するジュリア・クアドリフォリオの記事もチェック済みのはずだが、より現実で出会う機会が多いのはこちらだろう。ここ英国では2.2ℓのターボディーゼルがビッグ・セラーもなるであろう一方、今回のテスト対象である2.0ℓ4気筒ガソリンを搭載したジュリアは、ベーシックなアルファの近代的な解釈を示すはずだ。

フィアットアルファ・ロメオの親会社なる以前、1985年のアルファ75以来のFRサルーンであるジュリアに組みあわせる、2.0マルチエア・ユニットはブロック/ヘッドともにアルミニウムで構成された新設計のものである。インレット・バルブやスロットルに適合された ‘マルチエア’ システムは、フィアット・グループのより小さなモデルに既に採用されているものであり、バルブの開閉タイミングや量の制御の自由度が増すメリットがある。

5000rpmにて200psを、わずか1750rpmにて33.6kg-mを生みだし、CO2排出量は8速オートマティックの場合138g/kmとなっている。クアドリフォリオに比べると穏やかなルックスのこちらには、自動で拡張するフロント・スプリッターやフェンダーのベントが設けられていないが、アルファらしい三角形の ‘盾’ をはじめとする、なかなかに逞しいルックスは健在である。

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