メルセデス・ベンツは、若い顧客にアピールするために新しいAクラスに300bhpの4WDモデルを用意するかもしれない。そして、AMGのバッチを付けたそのモデルは9月のパリ・モーターショーで発表される予定だという。

通常のAクラスは来月のジュネーブ・モーターショーで発表される。

Aクラスは、最近発表されたBクラスと同じエンジンを搭載する。107bhpと136bhpのターボチャージド1.8リッター・ディーゼルと、154bhpと120bhpの直噴ターボチャージド1.6リッター・ガソリンだ。また、250bhpのFWDモデルは、A25AMGの名前がついてリリースされる。共にかなり手の入れられたM271/M274ターボチャージドの4気筒ガソリン・エンジンだ。

AMGディビジョンは、ノーザンプトンシャーのブリックワースにあるハイ・パフォーマンス・エンジン(HPE)分室にエンジンの開発援助を求めた。そのエンジンは、結局陽の目をみずに終わった1.6リッター・ターボチャージドF1エンジンと同じ、7mmの壁厚とΦ90のボアを持つ。HPEをA25のエンジン開発に関係させるというのは、AMGのボス、オラ・カレニウスの決定だ。

アウディRS3スポーツバック用の335bhpを発揮するターボチャージド2.0リッター5気筒エンジンや、BMW M135iハッチ用の316bhpを発揮するターボチャージド3.0リッター直6エンジンよりも、新しい2.0リッター・ターボ・エンジンはパワーを発揮するようにプロデュースすると、カレニウスはコメントしている。ちなみに、その新しいBMWのホットハッチは3月のジュネーブ・モーターショーでデビューする予定だ。

詳細は不明だが、ボア、ストロークがΦ83×89mmの2リッターであるだろうとは想像が付く。スイスのハイプレックスのプレッシャー・ウェーブ・ターボが組み合わせられることになろう。

新しいAクラスは、メルセデス・ブランドに若い層をもってくることを目的としている。メーカーは、旧モデルよりも「よりスポーティで望ましい」モデルにしたいと考えている。新しいiPhoneとのインターフェイスがニュー・モデルに使われるのもそのためだ。

新しいAクラスの価格はまだ発表されていないが、それは直接的なライバルであるBMW 1シリーズと競合するものとなろう。