レンジローバーとディスカバリー・スポーツに新たなハイブリッドを搭載

公開 : 2016.09.16 04:20  更新 : 2017.06.01 00:41

ジャガー・ランドローバーは、新しい2つのハイブリッド・システムを開発中だ。ひとつは、レンジローバー・スポーツのような大きいモデルのためのプラグイン・ハイブリッドで、もうひとつは、イヴォークやディスカバリー・スポーツのようなモデルのためのマイルドなハイブリッドだ。

現実的にEVよりもPHEVが主流となっている今、プラグイン・ハイブリッドを新たに開発することはJLRにとっても意味のある仕事だ。特に、ロンドンのような都市部での交通規制をクリアするためには、ハイブリッドで対応できるという。

ランドローバーは2013年にレンジローバーV6ディーゼル・ハイブリッドを生産しているが、新しいハイブリッドは、300psの4気筒インジニウム・ガソリン・ユニットをベースとしたものになる。新しいエレクトリック・ドライブ・モジュール(EDM)を、現存のZF製8速オートマティックに組み合わせることになる。そして、そのシステムは、F-ペースやXF、そして次期XJにも採用されるものと予想される。

バッテリーはトランクの下に収められることになるが、その容量については現時点では不明。しかし、32kmから48km程度のモーターのみでの走行が可能となるはずだ。また、EDMが162mm以下のスペースにはめ込む必要があるが、204ps、45.9kg-mというパワー、トルクを目標として開発されている。これは、BMW X5 xDrive 40eのモーター、115psよりもかなり大きい。

もうひとつのマイルド・ハイブリッド(MHEV)は、イヴォークとディスカバリー・スポーツのために開発されているもので、電動ターボチャージャーを持つ新しい3気筒のインジニウム・ディーゼル・ターボとの組み合わせになろう。そのため、技術的には先のレンジローバー・スポーツ用のハイブリッドよりも複雑になる。また、プロトタイプでは、48Vのエレクトリック・アーキテクチャーが採用され、ウォーター・ポンプやエアコンも48V駆動になる。

3気筒ディーゼルと168mmのハイブリッド・モジュールの組み合わせだが、スムーズな加速をもたらすためにデュアル・マス・フライホイールと、振り子型のアブソーバーが採用される。こちらのマイルド・ハイブリッドのモーター出力は20ps程度と、そう大きくはない。主な目的はトルク・カーブの落ち込みを埋めるというものだ。また、電気式のウォーター・ポンプを使うことによって、エンジン・ブロックを素早く加熱させることが可能で、結果、摩耗を減らし燃費の向上に繋がることになる。

ただし、MHEVのディスカバリー・スポーツおよびイヴォークは、2018年より前にデビューすることはなさそうだ。