三菱ミラージュ1.2

■どんなクルマ?

フォード・フィエスタやフォルクスワーゲン・ポロのことは忘れて欲しい。あなたも、私も、そしてすべての人々が知っている通り、それらはこのクラスで最高の出来のスーパーミニである。しかし、本当に運転していて楽しいことや、そのドライビング・シートに収まることの楽しみは、ごく一部の人しか求めないのかもしれない

乗り心地とはどリング? クオリティ? 驚くような、そして喜びを感じ、ときめくようなデザイン? それらに関心がない層は沢山いるのも事実だ。彼らは、価格、スペース、若干の装備と、安いランニング・コストを求めるだけだ。それにピッタリの、彼らの心の平和を満たすクルマが極東から来た。ミラージュがそれだ。

2004年に発売されたコルトのリプレイス・モデルである。そのコルトと言えば、スマート・フォーフォーとプラットフォームを同一にしたクルマであることを思い出す人もいるかもしれない。しかし、今回のミラージュは独自設計だ。

基本的には、控えめで、効率的で、バリュー・フォア・マネーな1台だ。また、CO2排出量が100g/km未満となった初めての三菱車でもある。その最大の特徴は、ライトウエイト・エンジニアリングにある。

ミラージュは、大人4人を載せて、しかも235リッターのトランク・スペースを確保した3710mmという全長を持ち、1.0リッター・モデルであれば845kgの重さしかない。

■どんな感じ?

われわれのテスト車輛は、トップ・モデルの1.2だった。トランスミッションは1.0も1.2も5速マニュアルが標準で、1.2にはオプションでCVTも用意される。

Cd値は0.27とエアロダイナミクスに優れ、その結果が96g/kmというCO2排出量にも繋がっている。

インテリアのプラスティックは弾力性がなくもろいフィーリングだ。また、ルーフ・ライニングも薄いが、優れた空力性能のおかげで、室内に入ってくる風切り音は少ない。

ギアシフトは非常に正確で、3気筒エンジンは単調なサウンドを発する。マツダ2のような軽いクルマは、それなりの活発さと機敏さを持つものだが、しかしミラージュからはそれは感じられない。しかし、軽いボディならではの、快適な乗り心地とボディ・コントロールは賞賛に値するものがある。

問題はステアリングだ。ロック・トゥ・ロックが3.5回転以上とダルで、しかもセルフ・センタリングが弱いのだ。長距離をドライブする時など、最も気になる点だった。

■「買い」か?

ミラージュはシティ・ユースにあったクルマだ。しかし、それ以上の深い味わいのあるクルマではない。ドライブしていて愉しくないということを除けば、確かに賞賛されるべき点は多くあるのだが。

(マット・プライヤー)

三菱ミラージュ1.2

価格 11,000ポンド(145万円)
最高速度 180km/h
0-100km/h加速 11.7秒
燃費 24.4km/l
CO2排出量 96g/km
乾燥重量 870kg
エンジン 直列3気筒1193cc
最高出力 79bhp/6000rpm
最大トルク 10.8kg-m/4000rpm
ギアボックス 5速マニュアル

 
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